ヘアカラー身体事故 1件当り賠償金額が3倍に
Posted on | 7月 9, 2021 | No Comments
昨年8月までの1年間の美容室での補償をともなう事故件数は413件で前年比4%の微増だったが、補償金額は40%増と大幅に増えたのがわかった。
全美連の美容所賠償責任補償制度・事故分析(対象期間:2019年9月1日~2020年8月31日)による。
事故で多いのは、身体賠償、財物賠償ともヘアカラーで、身体賠償事故数の38%、財物賠償事故数の64%を占める。ヘアカラーの事故件数は毎年多い。
ヘアカラーの身体賠償金額は1件あたり15万4千円で、前年の3倍を超える金額だった。これが影響して全体の補償金額を押し上げ、全体の補償金額は2669万円になった。
1件あたりの平均補償金額の最高額は「施設の欠陥による傷害」の32万2千円。こちらも前年に比べほぼ倍額になっている。身体事故への賠償金額は一般的に高額化する傾向にあるといわれるが、美容所での急騰は個々の事故について検証する必要がありそうだ。
なお、身体事故件数は全体で151件、1件あたりの平均補償金額は12万5千円、財物事故件数は262件、同6万5千円だった。
事故件数は、次の通り。
身体賠償事故(件数)
ヘアカラーによる皮膚炎・かぶれ等 57
施設の欠陥による傷害 21
やけど 19
切り傷 9
その他の皮膚炎・かぶれ等 16
パーマによる皮膚炎・かぶれ等 8
断毛・脱毛 15
その他 6
小計 151
財物賠償事故(件数)
ヘアカラーによる衣服汚損 167
メガネ以外の財物破損 35
着付による着物汚損 16
車輌・自転車の破損 7
預かり品紛失・盗難 2
パーマによる衣服汚損 6
メガネ破損 7
その他の衣服汚損 8
その他 14
小計 262
タグ: ヘアカラー事故, 美容所賠償責任補償制度