美容室倒産件数 4か月間で46件
Posted on | 5月 11, 2024 | No Comments
過去10年間で最多を更新
東京商工リサーチは2024年1-4月の全国企業倒産(負債1,000万円以上)のうち、「美容業」(美容室)を集計・分析した「美容室」倒産状況を2024年5月10日発表した。
それによると1-4月の4か月間の「美容室」倒産は計46件(前年同期比48.3%増)で、同期間の倒産件数としては過去10年間で最多だった。同社は、年間倒産件数は過去最多の2019年の105件を超える可能性が高い、と分析。また「今後、集客に繋がる強みを持たない美容室の淘汰が進んでいく可能性が高い」と予想している。
負債額は「1千万円以上5千万円未満」が41件、負債1億円未満が45件、1億円以上の美容室としては大型倒産は1件だった。
倒産理由として、同社は美容業界の店舗過剰など構造的な問題のほか、コロナ禍後の美容資材の価格上昇、人手不足、人件費・光熱費の高騰などを上げているが、コロナによってセルフ志向が強まり女性の利用率が低下したことなど複合的な理由が推測される。これは美容室だけでなくエステティックやネイル、アイビューティなど美容系サロンに共通している。
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