理美容師の約68がヘアカラー施術時に手袋着用

Posted on | 12月 26, 2023 | No Comments

日本ヘアカラー工業会が調査
理美容師の手荒れ経験者は約80％と多く、ヘアカラー施術時の手袋着用は、「ヘアカラーを頭髪に塗る時に手袋をしている」が約68%だった。手袋着用率は手荒れ経験のない理美容師ほど低い傾向にある。

理美容師がより安全かつ安心してヘアカラーを行うために、手袋着用の推進に取り組む日本ヘアカラー工業会（以下JHCIA）が理美容師を対象に今年7月調査し、2023年12月26日発表した。同調査は2018年にも実施している。

手袋の着用率68％は前回調査から変化はなく、「ヘアカラーを洗い流す（プレーンリンス）時に、手袋をしている」についても依然低い水準ではあるものの、前回の調査からは若干の改善した。

同会は調査結果から、手袋着用の重要性に関する啓発活動が十分に浸透していないと認識し、「手袋はヘアカラーによる皮膚トラブルを予防する最も効果的な手段の一つです。手袋を着用することで、直接薬剤との接触を避けることができ、皮膚トラブルを軽減することができます。」とし、今後も手袋着用の啓発活動を通じ、手袋着用が一般的な習慣となるような文化を広げるための活動を継続していくことにしている。

【調査結果の詳細】
手荒れの状況
現在の手荒れの有無について、「ひどくしている」「少ししている」「過去に手荒れをしていたが、今は治った」に回答した合計は約81%。現在も手荒れをしている方（「ひどくしている」「少ししている」の回答者）は約55%でした。

手袋着用状況
ヘアカラー施術時の手袋着用状況は、「ヘアカラーを頭髪に塗る時に手袋をしている」が約68%と前回の調査から変化はなく、「ヘアカラーを洗い流す（プレーンリンス）時に、手袋をしている」についても依然低い水準（約35％）ではあるものの、前回の調査からは若干の改善が見られました。

「理美容師の手袋着用率」と「理美容師の手荒れ」との関係
「理美容師の手袋着用率」と「理美容師の手荒れ」との関係についての調査から、現在手荒れしている理美容師は、着用率が高く、逆に手荒れの経験がない理美容師は着用率が低い傾向があることが明らかになりました。

これらの調査結果から、理美容師の手荒れが依然として深刻な問題であることが浮かび上がりました。

【課題】
・手袋着用の重要性に関する啓発活動が十分に浸透していない
・手袋着用しやすい環境が整っていない
・手袋着用が義務付けられていないため、着用率を向上させる動機づけが弱い
手袋着用は、ヘアカラーによる皮膚トラブルを予防する最も効果的な手段の一つであるため、今後も啓発活動や環境整備などを通じて、手袋着用率の向上に取り組むことが不可欠です。

＜調査概要＞
・調査地域：全国
・調査方法：web調査（クローズ型モニターサンプリング）
・調査対象：20歳以上　男女
理美容師免許取得者(現在従業中もしくは従業経験があり（休職1年未満）)
（本人および家族が化粧品・医薬品・トイレタリーメーカー、それに関する製造・流通・販売企業、広告代理店、調査会社、マスコミ・報道機関に勤務されていない方）
・調査日：2023年6月30日（金）〜7月6日（月）
・サンプル数：n=1,101
・調査内容：理美容室でヘアカラーを施術する際の理美容師の手袋着用や理美容師の手荒れ及び理美容師自身の皮膚トラブル状況

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