ヘアカラー施術時の手袋着用を推進
Posted on | 6月 16, 2023 | No Comments
理美容師の皮膚トラブル軽減目指す
日本ヘアカラー工業会は、理美容師の皮膚トラブルを軽減するためにヘアカラー施術時の手袋着用を推進することにし、2023年6月15日発表した。
同会が以前、顧客を対象に実施した「理美容師の手袋着用に関する意識調査」で、理美容師の身体・健康を心配する声が最も高かったほか、衛生面や安全面からも着用して欲しいと望む声も多くあったことを受けて、施術時の手袋着用を推進することにした。
調査対象は、理美容室で年に2回以上ヘアカラーで髪を染めており、理美容師が手袋を着用した状態でヘアカラーが行われたことがある男女1050人。
主なサマリーは
・ヘアカラー時、理美容師が手袋をしている事について気にならない方が多く、全ての世代で74.8%以上、全世代平均では82.6%を占めている。
・ヘアカラー時、理美容師が手袋をしていても良いと思う作業では「ヘアカラーを塗る時」や「ヘアカラーを洗い流す時」などが上位。
・「どんな時でも手袋を着用して欲しくない」は 0%。
・ヘアカラー以外で手袋をしていても良いと思う作業があるかでは、主にパーマ液に直接触れる可能性の高い作業が上位。
同会では、理美容師の肌トラブルについて、
・理美容師は一般の人よりも、手荒れを経験している人が多い。
・手荒れをしていると、アレルギーを発症する可能性が高まる。
・手袋着用は、理美容師の手荒れ防止の最も有効な手段である。
などの科学的な知見をもとに、ヘアカラー施術時の理美容師の手袋着用を、業界およびユーザーに広く告知・啓蒙していくことにしている。
<調査概要>
調査地域:全国
調査方法:Web調査(クローズ型モニターサンプリング)
調査対象:20~69歳 男女 (男性300名、女性750名)
理美容室で年に2回以上ヘアカラーで髪を染めており、理美容師が手袋を着用した状態でヘアカラーが行われたことがある方。
調査日:2021年8月26日〜9月6日
タグ: ヘアカラー施術, 手荒れ防止, 日本ヘアカラー工業会