美容院の相談件数は1183件 PIO-NET2022年度
Posted on | 7月 25, 2023 | No Comments
PIO-NET(国民生活センター)に寄せられた2022年度の「美容院」の相談件数は1183件で前年度比104件(10%)増えた。
「美容院」の相談件数はこの5年間1100件前後で推移しているが、2年続けて増加した。
相談件数のうち危害相談は312件で、26%を占めた。まつ毛エクステンションの40%よりは少ないが、理髪サービスやエステティックなどより多い。
相談内容は、「契約・解約」646件、「接客対応」526件が多く、以下「安全・衛生」332件、「販売方法」169件、「価格・料金」160件、「表示・広告」76件など。
危害相談の内容は「皮膚傷害」が122件、「その他の傷病及び諸症状」115件が双璧で、以下「熱傷」42件、「刺傷・切傷」10件などとなっている。「皮膚傷害」「その他の傷病及び諸症状」はヘアカラー、パーマネント施術時の事故によるものと思われる。
<相談内容>
1、大学生の娘がヘアカットの予約を直前キャンセルした。美容師から娘にキャンセル料の支払いを求めるチャットが直接届き怖い。
2、初めて行った美容院で店頭や店内に料金の表示がなく説明がないまま施術された。法的に表示義務があるのではないのか。
3、初めて行った近所の美容院でカットとカラーの施術を受けたが酷い出来栄えだった。調べたら担当者は無免許者だった。情報提供する
4、近隣トラブルを抱え、その件が原因で行きつけの美容院ともトラブルになっている。私への対応を改めるよう美容院を指導してほしい
5、美容院でカット、カラー、ブリーチを受けた後ブリーチ部分の髪が多く切れた。そのような説明も受けていない。返金を求めたい。
6、美容室の施術に納得がいかず事業者に申し出たところ直してくれることになったが、日程調整の交渉中に事業者の対応が悪くなった
7、無料クーポンをきっかけに美容室で巻きの強いパーマをかけたが、巻きが弱かった。かけ直すと言われたが、返金してほしい。
8、14年前に施術したストレートパーマで髪質が大きく変化し白髪が生えるようになった。同様の症例と改善する方法を知りたい。
9、美容室でストレートパーマをかけてもらったがうまくパーマがかかっていなかった。やり直しではなく返金を求めることはできるか。
10、美容室で施術の仕上がりが納得できなかったので全額返金を受けた。後にこの髪のせいで仕事に支障が出た。賠償を求められるか
11、娘が美容院に行った時に吊されていたヘアアイロンに腕が当たり火傷を負った。その時の対処についての店の説明等に納得できない。
12、大手クーポンサイトで美容室のカット、カラー、トリートメントのセットクーポンを買ったが、実際にはカラーが入っていなかった。
13、美容院で縮毛矯正を受けたところ、その日のうちに後頭部のくせ毛が戻っていた。返金するか担当者を変えてやり直して欲しい。
14、知人に紹介され、美容室に行き髪の毛をカットした。看板も、許可証の提示もなかった。領収書ももらえなかったが、許されるのか。
15、美容院のサービスや対応に不満がある。もう行かないつもりだが情報提供する。
16、美容師の説明に納得しないまま追加料金を払って施術を受けたが仕上がりと金額に納得できない。クーポン利用の差額分を返金希望。
17、サロンスタッフ予約アプリで予約した美容院の施術に納得できず、1度やり直しをしてもらったが不満だ。返金してほしい。
18、2年前美容院で白髪染めをした。赤みが出たので1年後美容院に申し出、損害保険会社の指示通り動いたが補償しないと言われ不満だ
19、美容室の4回分チケットを半額のつもりが定価で購入してしまった。解約を事業者に連絡したが出来なかった。対応に不満だ。
2023年7月末時点でのPIO-NETデータ。
【関連記事】
PIO-NET「理美容」分野の2022年度相談件数
https://ribiyo-news.jp/?p=39267
タグ: PIO-NET, 国民生活センター, 消費生活相談件数