ニグロパーマ、ニグロヘアは差別的表現
Posted on | 3月 14, 2023 | No Comments
ニグロパーマという言葉は、パンチパーマの亜流として理容業界では古くから使われている技術用語、スタイル用語の一つです。
ニグロパーマのほかにニグロヘア、ニグロパンチなどが使われています。
定義があるわけではありませんが、パンチパーマの極細バージョンがイメージとしては近そうです。作るには専用の極細アイロンで、短く刈りこんだ髪を巻き込んで作ります。技も必要ですし、時間もかかります。理容店の高料金メニューの一つとなっています。
理容業界で使われている「ニグロ」は差別的な表現に当たります。
ニグロ(Nigro)は、ラテン語のnigreos(ニグレオス、黒)に由来する言葉で、日本では黒人の意味として広く使われています。英語ではNegroのほかに、Nigger、Niggaなどが同様の意味で使われていますが、これが「Nワード」して禁止用語になっています。
2020年にBBCが報道番組でこの言葉を使用したことで社会の批判を浴び、同社会長が謝罪するなど、人種差別の廃絶を目指す国際社会では、差別用語に対して非常に敏感になっています。
理容業界で使われているニグロ・・に対し、全国理容連合会は2023年3月2日の理事会で、これらの名称を使用しないことにし、傘下組合に名称の使用を推奨しない、との見解を表明しました。
組合、組合員を対象にした見解ですが、組合未加入者も差別用語への配慮は必要でしょう。とはいってもパンチ・・ではイメージがよくない。ニグロにかわる名称を編み出す必要がありそうです。
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