ヘアカットもロボットの時代?進化するAIと理美容の未来
Posted on | 4月 30, 2025 | No Comments
自動でヘアカットを行う、アメリカ発の「ロボット・ヘアカット・マシーン(通称:ロボカット)」については、以前にも数回取り上げ、その完成度の高さから、いずれ商品化されるのではないかという記事を掲載しました。
それは今から約4年前のことです。その後、投資を募るクラウドファンディングサイトに、ロボカットを紹介する動画が公開されましたが、十分な資金が集まらなかったのか、いまだに商品化の話は聞こえてきません。
ロボカットのサイズからして、一般家庭に一台というわけにはいきませんが、数台を並べてセルフカットができる「ロボカット・ステーション」のような業態もあり得るのではないかと想像していました。しかし、費用対効果の面で採算が取れないと判断されたのかもしれません。さらに、刃物を備えた機械である以上、万が一の事故のリスクもあり、投資家が慎重になった可能性も考えられます。
とはいえ、技術とAIの進化は目覚ましく、今注目されているのは中国やアメリカで開発が進む「ヒト型ロボット」です。軍事利用への懸念もある一方で、洗濯物をたたむ、掃除をするなど、身近な生活支援にも活用が期待されています。特に、指先を器用に、柔軟に動かす能力には驚かされます。
もしAIでヘアカットを学習させることができれば、家族全員の髪を切ってくれるロボットが誕生するかもしれません。ロボカットはヘアカット専用のマシーンでしたが、ヒト型ロボットは多用途で、AIにより利用者の好みに合わせたスタイルの再現も期待できます。従来のロボカットが対応できなかった刈り上げスタイルも、手先の器用なヒト型ロボットなら対応可能でしょう。
とはいえ、現段階ではまだ夢物語に過ぎないかもしれません。しかし、科学技術の進歩は予想以上に早く、こうした未来がそう遠くない日に訪れる可能性もあります。
理美容業界も、そのときには大きな変化を求められることでしょう。しかし、人に寄り添い、コミュニケーションを大切にする理美容の仕事が、完全にロボットに置き換えられることはないと確信しています。
写真は2020年7月に掲載したロボット・ヘアカット・マシーン
タグ: ヒト型ロボット, ロボカット, 理美容ラウンジ