理美容マーケット 2010年10月 持ち直すも依然マイナス域
Posted on | 12月 1, 2010 | No Comments
前月の9月は前年比、指数ともこれまでになく大きく落ち込んだ理美容マーケットだが、10月はやや持ち直した。とはいっても、理容、パーマ、カットとも前年比、指数ともまだマイナス域に低迷しており、長期の不況下にある。11月30日発表の総務省・10月の家計調査による。
(右のコラム<市場速報>にデータ記載)
理容は前年同月比▼5.0、平成17年を100とした指数では▼7.6だった。
理容の売値を示す小売物価調査では理容の平均料金は3537円だが、消費者が支払った理容料金の平均金額は2760円と2割ほど安い。小売物価調査では、1000円カットなどが調査対象になっていないためと思われる。家計調査では平成17年は2900円ほどが平均だったが、年々支払う金額は低下している。
パーマは同▼4.9、指数▼10.4。指数で二桁落ち込み、消費者のパーマ離れが伺える。ただ1回に支払った料金は8020円で、前年同月の平均が7612円だったのに比べると単価は上昇している。しかし、総支払額が大きく減少しているので、利用頻度が大きく減少しているといえる。
料金が安定してるだけに、利用客が増えればマーケットは拡大するのは確実で、全美連が進めているパーマ増客運動の成果が注目される。
カットは同▼8.2と大きく落込んだが、指数▼1.4だった。料金はこれまで3000円を上回っていたが、10月は2944円と大台を割った。パーマと違い値下がり傾向が見られる。
美容総合は理容、パーマ、カットを除く、他の理美容支出で、ヘアカラー、ネイル、エステティック、エキササイズなどが含まれる。こちらは指数では15.5ポイント伸びるなど、他の多くの市場のマーケットが縮小傾向にある中、好調に推移している。
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