理美容師の勤続年数別賃金 平成23年賃金構造基本統計調査より
Posted on | 3月 3, 2012 | No Comments
雇用されている男性理美容師は厳しい。40歳前後で独立を目指さないと賃金の上昇は期待できない。平成23年賃金構造基本統計調査より、男女別・理美容師の勤続年数別賃金。
別表の通り、勤続年数が長くなれば当然、賃金も増える。しかし、女性理美容師の場合は「10~14年」と「15年以上」の差が少ないのが分かる。
「0年」をみると、男性理美容師の平均は15万16百円。年齢区分で9割を占める「20~24歳」は14万99百円だった。
「0年」の女性理美容師の平均は15万40百円で男性理美容師を上回っている。年齢区分で9割以上を占める「20~24歳」は15万43百円でやはり男性理美容師より高い。
男女とも25歳以上の、おそらく転職組の賃金はそれほど高くない。
男性理美容師の最高額は40万63百円で、勤続年数は「5~9年」(年齢区分は「40歳~44歳」)にある。勤続年数「15年以上」には高齢技術者が多いが、男性の場合は年齢区分「40歳~44歳」の38万90百円を最高に年齢を重ねても賃金は増えない。
女性理美容師の最高賃金は30万98百円で、勤続「15年以上」にある。年齢区分は「55~59歳」で、女性理美容師は男性より賃金水準は下回るが、勤続年数(年齢)を重ねるごとに賃金も上昇している。理美容業は女性にとって、結婚・子育てなどの問題はあるが、長期にわたり勤めやすい職種かもしれない。
その反面、男性理美容師は40歳前後で独立をしないと厳しい賃金水準にある。
賃金構造基本統計調査:対象は10人以上雇用している法人、サロンに勤める労働者
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