理美容業の業況 大幅に改善
Posted on | 9月 1, 2022 | No Comments
2022年4-6月期の業況判断DI
日本政策金融公庫は2022年8月23日、生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2022年4-6月期)を発表。業況判断DIは理容業、美容業とも前期より大幅に改善した。
今期の業況判断は、理容業-17.3で、前期より34.7ポイント、美容業は-15.3で、同じく33.4ポイントと大幅に改善した。
また来期見通しは、理容業-5.4、美容業-4.5と今期より改善するものと期待されていた。
調査時期が5月中旬で新型コロナ感染の第6波が収まり、消費の改善が期待されていた時期だったのが業況判断に影響した。調査後、第7波の感染が広がり、次期の業況判断は悪化するものと予想される。
業況判断理由
(今期:2022年4~6月 来期:2022年7~9月)
理容
今期
好転 新型コロナの流行も落ち着きつつある。ワクチン接種も進んでいることから外出の機会も増えており、顧客の来店周期も戻りつつある。(栃木県)
悪化 新型コロナの感染者数の高止まりで、地域の各種行事がなくなった影響を受けている。また、少子高齢化による人口減少、高齢のお客さまが施設に入所して来店しなくなるなどの影響も大きい。(山形県)
来期
好転 暑さが続くと短髪カットを希望するお客さまが増えるため、客足が伸びることを期待している。(熊本県)
不変 オンライン授業やリモートワークが定着してきたため、身だしなみに気を使わなくなり、利用周期が延びるだろう。(千葉県)
美容
今期
好転 行動規制が解除されたことで、人や経済が動き出し、結婚式や旅行などに伴う予約が増えてきている。(茨城県)
悪化 外出頻度は上がらず、物価の高騰で財布の紐が固くなり、生活必需品ではない美容にかかる支出が削減されていると感じる。(長野県)
来期
好転 コロナ禍が落ち着き、人の流れが戻り経済活動が活発になってきた。夏休みやお盆休みには外出機会がさらに増えることから、客数の増加が期待できる。(愛媛県)
不変 仕入価格や人件費が高騰しているため、売上が多少伸びても利益はさほど変わらないだろう。(岡山県)
【調査概要】
調査時期;2022年5月中旬
調査方法:訪問調査
調査対象:理容業423企業、美容業463企業
*DI=「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値
タグ: DI調査, 景気動向等調査, 業況判断