理容業は横ばい、美容業はやや不振
Posted on | 11月 5, 2023 | No Comments
生活衛生関係営業の景気動向等調査(2023年7~9月期)
理容業は横ばい、美容業はやや不振。理美容業は他の生活衛生業に比べ、コロナ禍からの回復が遅れている。
日本政策金融公庫は2023年10月31日、「生活衛生関係営業の景気動向等調査」(2023年7~9月期)の結果を発表した。
理容業は、売上、採算、客単価がプラスになった。しかし利用客数は改善がみられるもののマイナス域のままで、業況は前期と同じ-2.6だった。来期見通しは-6.7と悪化を予想している。
美容業は、前期-0.7で、しかも今期見通しは3.0だったので、業況はプラス域に転じるものと期待されたが、-7.4と落ち込んだ。今期、売上、採算、利用客数、客単価いづれもマイナスだった。
コロナ禍時の状況からは改善しているとはいえ、他の生活衛生業に比べると、理美容業の回復は鈍い。
生活衛生関係営業の景気動向等調査(DI)
業種:今期DI:前期比:前年同期比
業況
理容 -2.6 : 0.0 : 22.2
美容 -7.4 : -6.7 : 15.5
全業種 8.9 : -12.0 : 32.3
売上
理容 0.7 : 2.4 : 23.1
美容 -3.9 : -3.9 : 19.2
全業種 23.5 : -3.8 : 33.8
採算
理容 5.3 : 3.9 : 11.5
美容 -7.7 : -6.8 : 10.6
全業種 -1.4 : 0.3 : 29.1
利用客数
理容 -12.3 : 2.1 : 19.4
美容 -16.6 : -3.4 : 15.5
全業種 11.3 : -4.1 : 32.4
客単価
理容 1.7 : 1.0 : 20.3
美容 -1.1 : -6.5 : 9.2
全業種 13.9 : -1.8 : 22.6
*DI=「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値
【調査概要】
調査時点:2023年9月中旬
調査方法:郵送調査
調査対象:生活衛生関係営業 3,290 企業
有効回答企業数 3,141企業(回答率 95.5%)
理容業416企業
美容業457企業
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タグ: DI調査, 日本政策金融公庫, 景気動向等調査