2期連続して悪化　｜　理美容業の業況DI（2024年10-12月期）

Posted on | 2月 6, 2025 | No Comments

景気動向等調査結果
日本政策金融公庫は2025年1月31日、生活衛生関係営業の景気動向等調査結果（2024年10-12月期）を発表。理容業美容業の業況判断（DI＊)は2期連続して悪化した。

来期については今期よりやや改善すると見通している。しかし、第4期は前期比マイナスの傾向が定着していることから来期も落ち込む可能性が高い。

理美容業の業況DIは、他の生活衛生業に比べても悪く、映画、クリーニングに次いで悪い。物価高騰に追いつかない実質賃金のしわ寄せが理美容業にきているようだ。

業況以外の、売上、採算、客数、客単価の各DIはすべて前期比マイナスだった。また前年同期比も採算DIで理容業がプラスだった以外はマイナスだった。
とくに美容業の来店客数DIの改善が見られない。客離れや来店頻度の長期化が深刻なようだ。


長期傾向
上のグラフは、2014年から直近までの理容業美容業の業況DI 4期移動平均線。
コロナ禍で大きく落ち込んだが、長期的には両業とも回復傾向にあるのがわかる。

＜2024年10～12月期　理容業美容業のDI＞
指標 ： 3期 ： 前期比 前年同期比
業況
理容 ： -19.6 ： -9.2 ： -1.5
美容 ： -17.9 ： -4.9 ： -4.4

売上
理容 ： -15.1 ： -11.5 ： -7.5
美容 ： -16.9 ： -5.6 ： -1.4

採算
理容 ： 3.3 ： -4.3 ： 4.0
美容 ： -9.0 ： -3.8 ： -0.1

利用客数
理容 ： -28.3 ： -13.3 ： -2.5
美容 ： -33.2 ： -8.6 ： -3.1

客単価
理容 ： -1.0 ： -1.5 ： -0.3
美容 ： -3.5 ： -1.1 ： -4.8

＊DI＝「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた数値

＜調査概要＞
調査時点：2024年12月中旬
調査方法：郵送調査
調査対象：生活衛生関係営業 3,290 企業
有効回答企業数 3,127企業
理容業418企業
美容業457企業

【関連記事】
主な経営上の問題点
https://ribiyo-news.jp/?p=45247

経営取り組み事例
https://ribiyo-news.jp/?p=45266

関連する投稿

• 理美容業の業況　大幅に改善
• 美容業の回復遅い
• 理美容業は前期比、前年同期比とも改善

Comments