マツエクと美容師実技試験
Posted on | 8月 10, 2022 | No Comments
美容センサス2022年上期調査(リクルート)によると、アイビューティーサロンでのメニュー利用率は2020年調査まではまつ毛エクステンション(マツエク)がトップでしたが、2021年はまつ毛カール(パーマ)がマツエクを5.6ポイント上回りトップになり、2022年はその差が27.8ポイントと拡大しました。
調査時期が新型コロナウイルス感染と重なったこともあるかもしれませんが、利用者の嗜好の変化により、まつ毛カールが選択された可能性が高い。美容メニューの需要や嗜好は時代とともに変わるのは常のことです。
アイビューティーを手掛けている美容サロンは変化する利用者の需要に対応することで、より多くの顧客を迎え入れることができるはずです。
それはそれでいいのですが、気になることがあります。
現在、理容師美容師試験研修センターが厚生労働省の意向を受けて、美容師国家試験実技試験で「まつ毛エクステンション」導入に関して行っている検討作業です。同センターのワーキングチームで、公正・公平な試験の実施が可能か検討し、令和4年度中に整理することになっています。
厚生労働省の検討会では、オールウエーブに代わる実技として、マツエクのほかにヘアカラーもあがっていましたが、ヘアカラーの実技を行うとなると会場の設備や審査、時間などから実施は難しそうです。実施面ではマツエクのほうがはるかにハードルは低い。近い将来、実技試験でマツエクが行われる可能性が高そうです
オールウエーブは美容室で実際に行われておらず役に立たない、との指摘で美容師実技試験の検討をした厚生労働省の検討会ですが、移ろいの早い消費者の美容嗜好です。マツエクが美容師実技試験として実施されるころには、過去の技術になっているかもしれません。
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タグ: マツエク, 理美容ラウンジ, 美容師実技試験