美容実務実習 実施校は69%
Posted on | 3月 13, 2022 | No Comments
美容店での実務実習を実施ている美容学校(美容師養成施設)は69%あり、実施している学校の98%が「有効」「やや有効」と感じている。
全美連が実施し、厚労省の「美容師養成のあり方に関する検討会」に提出した「美容師養成のあり方に関する意識調査」(養成施設編、n=233)による。
学生が出向いた美容店で行っている実務内容(複数回答)は、店内掃除が96%と多いが、シャンプー、カラー塗布、ワインディング補助、カットなども管理美容師のもとで行っている。また受付業務も59%と多い。
実務時間は60時間の制限があるが、店で実際の業務を体験したことで、同調査美容師編(n=371)によると、美容師の59%(複数回答、以下同)が「(卒業後の)業務に活かされていると感じる」(「ある程度」含む)と回答。
「特に業務に活かされているとは感じない」という美容師も13%いるが、「実際のサロンの感覚が学べた」(54%)、「サロンでの1日の動きや、店内での苦労面などが学べた」(49%)など評価している。
実務実習を行っていない美容学校の行わない理由(複数回答、n=71)は、「実施計画や実務実習評価の事務が繁雑である」45%という事務作業上の理由がトップだった。2番めに多かったのは「受付業務・店内清掃等の業務しか経験できないので、教育的効果が小さい」(38%)だったが、これについては、管理美容師の管理・指導があれば美容師の業務独占とされる美容行為も可能とされている。3番めは「実務実習をさせる適切なサロンがない」(25%)だった。
実務実習は、学校と仕事の接続領域として活用することで、将来の離職防止がつながる可能性があり、店側にとっても実務記録の作成などの業務が発生するものの、実務実習で指導した学生の就職先になることが期待できるなどメリットもある制度といえる。
【関連記事】
オールウエーブセッティング 必要性低いが半数以上
https://ribiyo-news.jp/?p=34622
タグ: 実務実習, 美容学校, 美容実務実習