不景気になると理美容志望者が増える
Posted on | 12月 28, 2021 | No Comments
世の中が不景気になると理美容志望者が増える、という通説が昭和の時代にありましたが、この通説、過去の話ではなく令和の時代も通用していました。
2021年の理美容学校入学者が、近年になく増えたのが、令和3年度学校基本調査でわかりました。理美容学校入学者はこの10年、多少の増減はあるものの停滞していました。ところが令和3年の入学者は理容学校で39%、美容学校で9%、対前年度比でそれぞれ増えたのです。
景気が悪くなると、手に職のある仕事や国家資格の職業を選ぶ傾向があるとされ、比較的、就業しやすい理美容師が選ばれる、といわれていました。この理屈が正しいか否かはわかりませんが、昭和の時代は確かにこの傾向は見られました。
昭和の時代は、就学年数が1年で学費も安くすみましたが、2年制になってからは決して安い学費とはいえない状況に変わっています。理美容業の門戸は時間的にも金銭的にもハードルは高くなりました。
にもかかわらず、不景気でやはり理美容志望者は増えました。
学校基本調査は文科省の認可校が調査対象なので、それ以外の学校や日本理容美容教育センターが行う通信課程は含まれません。学費が安価な通信課程の入学者数も増えた可能性が高い。
昭和の通説は、過去のものではなく、令和の時代も通用する通説でした。通説というより定説なのかもしれません。
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