最低数の美容学校入学者数でも根強い人気
Posted on | 12月 26, 2017 | No Comments
文部科学省が2017年12月22日発表した平成29年度学校基本調査によると、平成29年度の理容学校入学者数は649人、美容学校入学者数は1万7866人でした。理容は過去最低、美容は2年制になって以来の最低を記録しました。
理容師のなり手が少ないのは深刻です。業界を発展させるには理容師のなり手を確保しなければならないことは10年以上も前から言われていて、全理連では最優先課題の一つとして取り組んできましたが、残念ながら成果は一向に上がっていません。
美容師の入学者数も5年続きの減少で、求人が一段と厳しくなってきています。
しかし、美容学校入学者が専修学校全体の入学者数に占める割合は5.7%を保っています。専門学校だけに限れば比率はもっと高くなります。ひと頃の美容人気の勢いはないものの、まだまだ若者に人気のある職業といえます。
18歳人口は1992年の205万人をピークに減少を続けています。2019年は118万人、2030年には101万人になり、以降100万人の大台を割り込みます。
人口減少の日本、18歳人口は今後、20年以上にわたり減り続けます。
少ない若者を奪い合う状況はすでに現れていますし、今後もますます厳しくなってきます。
それは同業者間の人材獲得競争であると同時に、産業間での争奪戦でもあります。
キレイ、おしゃれ、カッコイイと若者に人気のある美容の仕事です。美容師を目指して入ってきた若者を、いかに大切に迎え入れ、育てるかが美容業発展の一つの課題といえます。
現状のように、美容の仕事を目指した若者の多くが数年で転職してしまうような業界では、美容業界の先行きは危うと言わざるを得ません。
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