フリーランスとしてやっていくためにカット料金を2000円からどう上げたらいい?
Posted on | 5月 30, 2021 | No Comments
和田美香みかんぐみ代表のアドバイス
「業務委託美容室で働いているけれども、ずっとこのまま働いても、将来、自分はどうなるんだろうかと不安になります」
そんな、ご相談が、これまでに何度かありました。
人生を自分の手でなんとか好転させたい。
だけれど、不安。
その不安の原因は、業務委託から環境をかえ、独立フリーランスとしてやっていきたいけれども、いまと同じように稼いでいけるのかというところから来ています。
顧客数と客単価がきまっていたら、売上予測がたちやすいので、美容業は独立のメドをたてやすい業種といえます。
ところが、業務委託で働く相談者様がかかえる「やってゆけるかどうか」という不安は、さらに二つの悩みが合わさっていました。
ひとつは、客単価が恐ろしく低いこと。
もうひとつは、いま指名で来てくださっているお客様のすべてが、独立フリーランスになったあとも、変わらず自分についてきてくださるかどうかわからず、客数で稼いでいる現状を維持できるかどうかということ。
つまり、売上要素である客数と客単価のどちらもに不安を抱えて、思考がストップしてしまっておられます。
でも、そこをなんとか打開しないと、ずっと、このまま望まぬかたちで、業務委託美容室で働きつづけることになります。
そこで、わたしが、アドバイスさせていただいている3つのことを、今日は、この記事のなかでお伝えし、同じような「将来に不安」を抱える業務委託で働く美容師さんの、未来を切り開くヒントにしていただきたいと考えました。
3つのアドバイスとは、つぎのようなものです。
ひとつひとつ、ご説明します。
(1)客単価をあげる
客単価を、あげてください。
いまカット料金が2,000円だったとしても、独立フリーランスとなったときに、同じように2,000円で施術しなければならない法則はどこにもありません。
カット料金をあげることで、客数が減ることを心配されますが、「価格だけが理由」のお客様とずっとあなたは生涯おつきあいしたいかどうか、胸に手をあてて自分に問うてみてください。
段階を追って、施術料金はあげてゆくことができます。
独立フリーランスになった直後に500円あげる。
一年から三年後にさらに500円あげる。
という具合です。
急に、カット料金が2,000円だったところをね4,000円にするのは難しいでしょう。
しかしきちんと値上げの理由を説明し、誠意をもってお客様にお願いすれば、500円の値上げは、お客様にとっても大きなダメージはありません。
むしろ、新しい美容師さんを探す手間と、「どんな風に切られるかわからない」不安と、説明をまた一からしなければならないコストと手間のほうが、お客様には大きいということを、忘れないでください。
あなたは、お客様に安心と美の技術を与えつづける、そのかわりに、500円づつプラスの価格アップをお願いする。
これは、フェアなお願いなので、ぜひ、値上げしてください。
わたしが、ご相談をうける美容室オーナー様や、フリーランス美容師さんも、すこしづつ無事値上げされてきています。
価格アップ後、その価格にみあった新規のお客様が来てくださる好循環におられます。
価格アップは、理想のお客様をひきよせる印にもなります。
なので、失客を怖がらずに、価格アップしてください。
(2)いま接客させていただく顧客と直接連絡をとらせていただく手段をもつ
悩んでいる美容師さんは、とっても真面目で誠実な方です。
たいていは、「いま接客している顧客を、辞める時に、連れて出てはいけない」と現オーナーから言い渡されていることを、真面目にとらえておられ、接客させていただくお客様と直接連絡できる関係を築こうとされていません。
でも、新規獲得から全くゼロスタートで、独立フリーランスを始める覚悟を、あなたはできるのでしょうか?
ここは、「お客様を露頭に迷わせない」ためと考え、直接連絡できる関係を築いてください。
LINEでもいいです。
公式LINEをつくってもいいですよね。
あるいは、単に電話番号をやりとりさせていただいて、SMSでメッセージ交換させていただくでもかまわないでしょう。
もし、FacebookやTwitterのアカウントがあるなら、相互フォローさせていただき、直接メッセージでやりとりさせていただけるようにすることもできます。
お客様の髪にずっと責任を持たせてほしいというあなたの熱意が伝われば、お客様も応じてくださります。
直接連絡をとらせていただくお客様の数が、あなたが独立フリーランスになった直後からあなたを支えてくださる大切な財産になります。
独立直後から稼げる自分でいるために、必ず必要な作業ですので、断られることを怖がらずやってください。
具体的には、連絡を受けたいLINEやSNS、電話番号の交換ができやすいように、名刺を作成し、接客している間に、連絡先の交換を確実に済ませるまでを行います。
(3)新規顧客を獲得する手段を持つ
自分を指名し、ついてきてくださるお客様の人数がある程度予測できたとしても、場所がかわると、実際には、お客様の数が半数以下に減る時期が確実にやってきます。
お客様も引越しされますし、お歳も召されます。
なので、常に新規顧客を獲得しつづける手段を磨いておきましょう。
新規顧客を獲得する手段で、まず必ず取り入れていただきたいのが、「紹介制度」です。
Instagramでフォロワーを増やしたり、YouTubeの登録者を増やす作業は、時間がかかりますし、戦略も必要です。
わたしのお勧めは、自前で、自分のwebサイトをもつことです。
「地名+美容室+施術分野」で検索したときに、あなたのwebサイトが上位でくるようになるまで、調整しつづけることで、SNSの規約変更にとらわれない、安定した集客が可能になります。
具体的な、集客に効くホームページの作り方や、紹介制度については、ご要望があれば、記事にもしていきますので、ご希望の場合、コチラ(http://frange.link/form/index.html)からメッセージをお寄せ下さい。
和田美香
フリーランス美容師向けのシェアリングサロンfrange運営
http://frange.link/
美容室開業支援プロデュース
https://salonopen.com/
オンラインスクール構築プロデュース
https://wadamika.com/
みかんぐみ株式会社 代表取締役/ 中小企業診断士
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