理美容店、出店するなら首都圏と愛知県?
Posted on | 3月 2, 2021 | No Comments
理美容店は多い。理容店・美容室合わせると全国で37万余、従業する理美容師は75万6千余を数えます。
理美容業界はかねてから過剰店舗が指摘されています。1施設当り、1従業者当りの生産性が低いのも供給過剰が一つの原因といえます。
店舗過剰といっても都道府県で大きな差があります。理美容店の利用者の多くは、最寄りや近隣の店を利用しています。職場近くの店を利用する人もいますし、電車を乗り継いでお気に入り店に通う人もいますが数は多くはありません。
大半の理美容店は、周辺地域の住民を主な顧客にしていますが、1施設あたりの周辺住民数は都道府県によって大きな違いがあります。上図は理美容店1施設あたりの人口数を、5ランクに色分けして表示したものです。
この図を見て分かる通り、1都3県の首都圏と愛知県は1施設当り400以上の人口を数えます。神奈川県は500人台です。この地域では、まだ出店しても成功する可能性がありそうです。
逆に少ないのは山形県と秋田県で100人台です。黄色で表示した200人台の県も顧客となる周辺住民は多くありません。白色、黄色の県は、出店するには難しい地域といえます。これらの県では増え続ける美容室業界にあって、減る県があるのもうなずけます。
施設数対人口数の数値だけがすべてではありませんが、出店に際しての判断材料の一つになります。
(厚生労働省・衛生行政報告/2020年3月末時点でのデータより)
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タグ: オーバーショップ, 理美容カフェ, 衛生行政報告