競争が活性化を生む「美容室通り」
Posted on | 12月 2, 2020 | No Comments
首都圏など人口の多い都市の近郊には、不思議と美容室が密集するエリアがあります。「美容室通り」などと呼ばれたりします。名古屋市名東区の地下鉄東山線「本郷駅」周辺も美容室エリアのひとつす。
東海テレビが2020年11月27日放送の「FNNピックアップ」で「密集する美容室のなぞ」に迫りました。
レポーターが現地取材し、美容室経営者らのインタビューなどをまじえた構成で、番組では、美容室が密集するなぞを次のように解明してみせます。
・新規の客が見込めるメリット大…マンションも乱立“転勤族”が多いエリア
・カリスマ美容師ブームで美容師に…新規開店のオーナーの多くがアラフォー
・修行を終えて独立…新規オープンに手ごろな店舗物件が多い
また、「本郷駅」周辺に集まる理由について
・アクセスが良い
・転勤族が多い
・街の規模がちょうどいい
としていました。
番組が指摘した通り、カリスマ美容師ブームで参入した男性美容師が独立適齢期のアラフォー世代になったことが背景にあるのは間違いありません。近年の開業ラッシュをみればわかります。この傾向はしばらく続きそうです。
美容室の密集エリアが誕生する理由も番組の指摘は納得できます。
転勤族が多ければ、新規客を獲得しやすい。逆に転勤族が少なく人口流動性が低い地域ではすでに行きつけの美容室がある人が多く、新規客は得にくい。
転勤族が多い地域は交通の利便がよいところになります。しかも、賃貸料が手頃なところが最適です。
ところで、密集地に出店している当の美容師さんは「店が密集しているのは競争が厳しい反面、刺激になっていい」とポジティブにとらえています。いい意味での競争があって技術を含めお互い切磋琢磨しているのが伺えます。
さらに、おしゃれな内外装の美容室が集まり、街全体がおしゃれになって美容室タウンとしての集客効果も期待できそうです。
美容室が集まることで、いい意味での競争が起こり、それがエリア全体に美容に感度の高いお客さんを呼び込むという、一連の流れが読み取れます。美容室が密集する美容室エリアは、活性化しているのが伺えます。
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