ミノキシジル誤用で多毛症に
Posted on | 12月 15, 2020 | No Comments
江戸時代の毛生え薬の注意書きに、「間違ってもこの毛生え薬を手につけてはいけません、そこから毛が生えてしまします」というのがありますが、21世紀のいま、育毛剤で多毛症になってしまった事故が発生。
この報に接したとき、できの悪いジョークかと思いましたが、紛れもない事実でした。スペインのコスタ・デル・ソルという町で、昨年起こった事故で、地元の『EL ESPANOL』が事故後に報道しています。
胃食道逆流症の治療を受けていた17人の幼児らが多毛症になってしまった、という内容です。
原因は、医師が処方したシロップ薬に本来胃のむかつきを抑制するオメプラゾールという成分を配合するところ、例のミノキシジルが混入してしまった、というものです。間違えた理由は、医薬品会社のファルマキミカスル社が、オメプラゾールと記載されたケースに誤ってミノキシジルを梱包し、そのまま各地の薬局へ配達してしまったため。
幼児たちの症状は、口の周り、額や顔全体、肩、背中、指や足などに黒くて濃い毛が生え、17人がほぼ同様の症状が発症したそうです。1年経ったいま、17人のうち12人は回復もしくは回復期に、他の5人については進捗状況がまだ評価されていないため不明、とスペイン医薬品健康製品庁(AEMPS)は発表しています。
それにしてもAGA治療薬としてのミノキシジルの評価が高いのがうなずけます。
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