お客様は店より、美容師個人を探している

Posted on | 8月 28, 2020 | No Comments

「ヘアデザイン×美容業界デザイン」を肩書にしている松岡諒さんへのインタビュー最終回です。フリーランス美容師になるのを迷っているなら、「まずやってみて」と松岡諒さん。

強いて言えば、「同期の仲間がいない」
和田　フリーランスはいいことだらけのお話しをしていただいているのです。デメリットってないですか？

松岡さん　僕は本当にノンストレスで仕事をさせてもらってて、これ以上の環境はないという風に思っています。なので、デメリットを探すのは難しいですね。

強いて言えば、「同期の仲間がいない」というのがデメリットでしょうか。
例えば同じサロンに勤めていたとしたら、同じ期の入社で、一緒に辛い経験をしながら、共に戦う仲間っていう風な、同期の仲間ができるわけです。
けれども僕には今、同い年で、フリーランス美容師の仲間がいなくて、仲間は少し年上のフリーランスの先輩だとか、就職活動する後輩だとかそういう歳になるわけなんですね。

なので同期の仲間の感覚での付き合いがないっていうのが、デメリットでしょうか。

今は、個人で、SNSだけで集客ができます
和田　ありがとうございます。フリーランスの方が増える環境がより整ってきていて、すでに美容学校から新卒の方もフリーランスになられてるという話がでていましたように、今後、フリーランスの働き方が、キャリアパスのなかで選択される方がより増えるという風に考えていいでしょうか。

松岡さん　そうですね。昔、ＳＮSが使われてなかった頃は、集客を自分でするのは難しかったと思います。なので、お店でホットペッパーを使うとか、お店でチラシを配るとか、広告に投資をするための資本体力が美容師が活きていくうえで必要だったんですね。

でも、 今は、個人で、SNSだけで集客ができます。また、お客様ご自身も、店単位のホットペッパー広告より、もっといい美容師を探したいっていうお客様も増えてきました。
なのでSNSをつかった集客の流れを作ることができれば、集客にお金がかからないので、利用者の声やお客様の意見などを敏感にキャッチして行ける人には向いてる集客です。

これからも、二足の草鞋
和田　松岡さんは、これからも、美容師と、美容業界の仕組みをつくる仕事との二足の草鞋を履き続けられるのですか？

松岡さん　そうですね。美容師は本当にすごくいい仕事だと思っています。
その理由は、目の前のお客様の笑顔をすぐ見ることができる仕事だからです。
これは本当にパワーをもらえるいい仕事です。

GO TODAYの仕事は、今後自分のビジネスを起こせるようにここでもっと自分をブラッシュアップさせていただこうとおもって参加しています。

迷っているなら、まずやってみて
和田　フリーランスになろうかなって、悩んでいる美容師さん向けにメッセージをおねがいいたします。

松岡さん　フリーランスになろうかなってもし迷っていらっしゃるんだったら、まず、とにかくやってみて、ってお伝えしたいです。

その選択が一生の選択ではないですから。

もし、普通に店を構えて独立していたら、「自分は向いてない」とおもったとしても、お店を構えてお金を借りていると、辞めるに辞められないリスクがあります。

でも、フリーランスの場合、もしフリーランスが向いてないと分かったら、元の居場所に戻ればいいだけなんですよね。

「自分で自分の尻を叩ける人」がより向いてる
和田　フリ―ランスに向いている人、向いてない人とかありますか？

松岡さん　いろんなカタチのフリーランスがあっていいので、特に向いてる、向いてないは無いとおもいます。

でも、強いていうなら、「自分で自分の尻を叩ける人」がフリーランスにより向いてるともおもいます。
フリーランスは何の制約もないので、サボろうと思えば、サボれてしまいます。
なので、これをやろうとか、こうしたほうがいいなって思ったら、自分で自分に締め切りを設けて行動を起こしていける人は、より向いてると思います。

向いてないっていう風なのをあえて言うとすれば、まぁ会社が負担してくれることに甘えていることを自覚していないときですね。たとえば、広告費は誰がだしているのか、研修費は誰がだしているのかわかったら、フリーランスになったとき、自分でなんとか必要なものを取りに行くことができるので、ビジネスを見回すことができる視点はあったほうがいいですね。

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（取材日　2020/4/9)

松岡さん、インタビューのお時間をいただきありがとうございました。
挑戦したいこと、やりたいことが、すぐやれる環境そのものに、感謝をもちながら、ご自身で仕事そのものを創っておられるお姿からは、フリーランスは、起業家と同じマインドなんだと、心強く感じた時間でもありました。
コロナに克つ企画を、今後もどうぞよろしくおねがいします。（和田美香）
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今回で、松岡諒さんのインタビューは終了します。

【1回目】松岡諒さんの肩書は「ヘア×美容業界」デザイナー
http://ribiyo-news.jp/?p=29319

【2回目】自分の好きな技術をとことん追及
http://ribiyo-news.jp/?p=29557

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