自分の好きな技術をとことん追及

Posted on | 7月 30, 2020 | No Comments

フリーランス美容師は、目の前のお客様の笑顔も手にしながら、何足もわらじを履けるのがいい
「ヘアデザイン×美容業界デザイン」を肩書にしている松岡諒さんの2回めのインタビューでは、フリーランス美容師のいいところなどについて語っていただきました。

コロナ休業も不安はない
和田　このインタビューさせて頂いてる今、新型コロナウイルス感染拡大の防止のために緊急事態宣言が発令され、多くの美容室さんで営業自粛という、美容師さんにとってはかなりの逆風の状況です。 GO TODAYシェアサロンも、ご利用の美容師さんが自発的にお休みをされるというのではなく、施設そのものが、臨時休業を宣言されたとうかがっています。
今こういった状況の中でフリーランスっていう風なのは怖いとかそういう気持ちはあられますか？

松岡さん　いえ、僕はフリーランスになってて、かえってよかったと思っています。
理由は二つあります。

まず、先ほどもご紹介したように、三足のわらじを履いているということ。フリーランスの美容師としてお客様を担当しお客様をカットさせていただくことにプラス、GO TODAYの社員としての収入もあります、そしてHPの作成代行の仕事からの収入などもあります。なのでフリーランスとして、何足かわらじをはくっていうことは、リスクヘッジにもなっていいんじゃないかなっていうふうに思っています。

また、もし、ヘアデザインの仕事だけをしているフリーランスだったとしても、フリーランスとして今まで十分稼がせていただいているので、貯蓄もあります。なのでこれが2ヶ月3ヶ月休業ということになったとしても、僕は不安ではありません。

決まった型がないのがフリーランス
和田　では、実際フリーランスになられてみて、フリーランスになる前と比べてみて、この働き方に対して、理想におもっていたことと、実際体験したことと違うといったことや、理想と本当のギャップとか、そんなものはなかったのでしょうか？

松岡さん　僕には、ギャップはありませんでしたね。
というのも、フリーランスって、何でもありだと思っているからです。
僕のように、お客様の髪を担当させていただくこと以外の仕事をしているフリーランもいれば、ガッツリお客様と向き合って仕事をされている美容師さんもいます。
これがフリーランスの正しい働き方という、決まった型がないのがフリーランスなので、本当にやりたいように自分を作っていくことができる。
これがフリーランスのいいところで、誰かとくらべたり、何かと比べたりして、あっちの方がいいなと思えば、それはただ単にやればいいだけなんですね。

今の環境を悪いとか良いとかっていう風な自分を卑下したりとか妬んだりっていうなことは、起こりえないのがフリーランスだろうとおもいます。

フリーランスのいいところ
和田　松岡さんはフリーランスはいいところばかりだったっていう風におっしゃるということなんですね。
フリーランスのいいところを、美容学校の新卒の方にどう説明されてるのでしょうか？

松岡さん　フリーランスのいいところは三つあります。
一つ目は、拘束時間がないところ。
営業時間を自分で決められるので、今日は何時にどのお客さんを担当するというのは、全て自分で決めます。

二つ目は、ビジネス感度があがるというところ。
これは、業界限らず、ビジネスをする者として生き残っていく上で、とても重要なことだと思うんです。
時間に余裕ができて、入ってくる情報量が増えて視野がひろがるだけでなく、フリーランスは、集客もホットペッパー広告に頼らず自分ですることができるようになりますし、他の仕事をしたりと多くの経験が出来て、自信と余裕ができます。

それに、自信と余裕がある者同志、つまり、フリーランス同志の付き合いも、上下関係の強い会社とちがってマウンティングがなくて、年齢や経験歴は関係なく、良い意味でフラットに協力しあえる環境で過ごすこともでき、すごく居心地がいいです。
いまも、売上が無くなることに文句を言うのではなく、僕らにできることは何だろうという思考回路と会話を共有できる、質の高いポジティブな仲間がいるのはほんと心強いです。

三つ目は、自分の好きな技術だけをとことん追及できるということです。
フリーランスとして、僕は今、メンズパーマを中心に集客しています。
縮毛矯正とかカラーとかできないわけではないんですけれども、どっちかって言うとカット・パーマが好きなんですね。
それと、出会いたいお客様のターゲットに絞りこみ、就活される大学生から２０代の、メンズパーマに主に焦点を当ててマーケティングして、集客し、お客様とお付き合いさせてもらってます。
これは、総合的メニューを提供するファミレスというよりは，カレーといえばCoCo壱番屋というように、専門性を持つというイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。
好きで得意でなものだけでお客様に来ていただいて、支持いただくことができるので、本当にノンストレスなんです。

それに、特にこの年代の方たちに対象を絞らせていただくことで、話題の循環があるんです。大学生から社会人になられる時に就活の時にご利用いただくと、ただ単に髪を切りに来るって言うだけじゃなくて、僕と話をしたくてこられて、人生が変わったっていっていただけたり、会社の中でマーケティングを任されたんだとか今度昇進したんだっていう風な、会社のなかの仕事のことを僕が学ばせていただいたり、若いベンチャーの社長様からマーケティングの勉強をさせていただいたりと、僕も聴きたいことをお聞きでき、お客様との会話でより成長させてもらっているというメリットがあります。

和田　詳しくメリットをおしえていただき、ありがとうございます。
【連載1回目】
http://ribiyo-news.jp/?p=29319

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