理美容店 自主休業も選択肢
Posted on | 4月 12, 2020 | No Comments
緊急事態宣言が7都府県に発出されたが、休業要請施設に含まれなかったことで、胸をなで下ろした理美容店経営者は少ないと思う。しかし美容室を介しての感染がおきてしまった。
今回の新型コロナウイルスでは、理美容店側がいくら衛生消毒に万全を期しても運が悪ければうつされてしまうし、うつしてしまう恐れがある。業の特性からして防ぎがたい。理美容はじめネイル、エステティックなどの対人サービスの美容系職種は客に接することで成り立つ業務だからである。
店側が万全な防疫体制で臨んでも、客が感染していたらうつされる可能性がある。3月31日には静岡市の美容室で施術を受けた客が感染者であることが判明し、施術した美容師は陰性が確認されるまで待機となった。
4月9日は福岡県の美容室で複数の客の感染が発生した。3月28日に来店した客のうち3人が感染し、美容室の経営者とその父親の感染も確認された。4月9日までに来店した客は濃厚接触者の疑いがあるとして、保健所は確認を急いでいるという。
美容系の仕事は客に身近に接することで成り立つ仕事だ。マスクとゴーグルを装着して一言も喋らずに施術すれば感染は防げるかもしれない。施術前のオーダーなどの確認も筆談ですれば飛沫感染は防げるかもしれない。しかし、理美容の仕事としては違和感がある。
国はできるだけ人との距離を開けるよう求めているが、1.8メートル離れたら、美容系の仕事はできない。
休業要請施設に含まれなかった理美容サロンだが、美容室を介しての集団感染が疑われる事案が発生するに及んで、むしろ休業を要請され、少ないながらも協力金とやらを受け取ったほうがよかった、と思っている理美容サロン経営者がいるかもしれない。
新型コロナウイルスの流行で、多くの人が外出を控えるようになり、すでに理美容はじめ美容系職種の売上は大きく落ち込んでいる。いち早く自主的に休業を決めた大手サロンや著名サロンもある。
今回の新型ウイルス感染、正しく恐れろといわれているが、感染防止の観点から自主休業も選択肢としてある。ただ、大手でも著名でもない、普通のサロンは借金が増えるだけの無利子無担保の融資だけでなく、国からの給付金の援助がほしいところだ。
タグ: 新型コロナウイルス, 理美容ラウンジ, 自主休業