理美容師の給与 2019年も上昇
Posted on | 4月 1, 2020 | No Comments
賃金構造基本統計調査
理美容師の給与は2019年も上昇した。厚生労働省は2020年3月31日、賃金構造基本統計調査を発表した。2019年の被雇用理美容師の賃金(きまって支給する給与)は前年より9200円(4%)増え、25万5100円になった。年収ベースでは311万4000円になり、前年比9万1000円(3%)増加した。給与が上昇している背景には、慢性的といえる人手不足がある。
賃金構造基本統計調査・「理美容師」(10人以上、N=18890)による(カッコ内は前年比)。
年齢:31.2才(-0.8才)
勤続年数:6.5年(-0.8年)
所定内実労働時間数:175時間(+2時間)
超過実労働時間数:6時間(-2時間)
きまって支給する現金給与額:25万5100円(+9200円)
(内・所定内給与額:24万5300円(+1万2000円)
年間賞与額:5万2800円(-1万9300円)
年収(*):311万4000円(+9万1000円)
調査では、「1000人以上」、「100人~999人」、「10人~99人」の規模別に調査しており、規模が大きいほど
・年齢が高くなる
・所定内実労働時間数は短くなるが、超過実労働時間数は長くなる
・給与は高くなる
などの傾向がある。
また、全産業の労働者と比べると、理美容師は
・年齢が若い(-11.9才)
・勤続年数が短い(-5.9年)
・年収が低い(-189万2900円)
・年間賞与が低い(-89万8000円)
などの特徴がある。
とくに年収は38%も低く、給与は上昇傾向にあるとはいえ、生産性の低い理美容サロン業界は、待遇面で他産業に見劣りしている。
*年収=「きまって支給する現金給与額」☓12+年間賞与額
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タグ: 理美容師の労働環境, 理美容師の給与, 賃金構造基本統計