理美容業の賃金が大幅アップ
Posted on | 2月 24, 2017 | No Comments
平成28年賃金構造基本統計調査
厚生労働省は2017年2月22日、平成28年賃金構造基本統計調査を発表した。理美容業の所定内賃金は22万6400円で、前年より2万5200・前年比13%と大幅に増えた。理美容業界での人手不足が賃金を押し上げたようだ。
平成27年も所定内賃金は上昇しており、2年連続になる。全産業の所定内賃金は30万4000円で前年と同しだった。
賃金構造基本統計の調査対象は、従業員10人以上の事業所で、10人未満の事業所が多い理美容業界の賃金は調査結果より下回るものと推測される。
年収ベース(決まって支給する金額×12月+賞与)は、理美容業が287万6900円で、前年比16万3000円と大幅増だった。全産業は489万8600円で6300円の微増だった。
賞与は理美容業は6万1700円、全産業は89万4200円で、賞与が少ない理美容業は年収ベースで全産業に見劣りする結果となった。なお、理美容業の賞与は前年より3800円減っている。
理美容業の年齢は30.6歳(全産業は42.2歳)、勤続年数は6.4年(同11.9年)、所定内労働時間は177時間(同164時間)、超過実労働時間5時間(同13時間)だった。
全産業に比べ、平均年齢が若く、勤続年数が短い理美容業は賃金が安いのは想定されるが、それにしても、その差は開きすぎている。
2016年、大幅に向上した理美容業の賃金だが、国家資格が必要な必要な仕事としては、他の士業より大きく見劣りするし、他の多くの職種より下回っている。大幅な賃金アップを続けて、早く日本の平均レベルに追いついてほしいものだ。
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タグ: 理美容師年収, 賃金構造基本統計