骨折した客に「洗髪・顔そりの定額制」が好評
Posted on | 2月 16, 2020 | No Comments
理美容業界にも定額制料金(サブスクリプション)サービスが広がりをみせている。都会地では一定期間内なら複数の登録サロンの利用が可能だったり、料金によっては複数のサービスを利用できたりするが、骨折した客に「シャンプーと顔剃りの月額制」サービスを提供し喜ばれている地域密着型ならではの理容店もある。
日本政策金融公庫が2020年2月12日発表した「生活衛生関係営業の景気動向調査」(2019年度第三四半期)より。
業種別・経営取り組み事例
【理容業】
・シャンプーと顔剃りの月額制を導入したところ好評。これは、手首を骨折されたお客様からのアイデアとして導入したもので、常にお客様の立場でニーズを掘り起こすことに努めている。(千葉県)
・国の5%ポイント還元事業への参加でキャッシュレス決済を導入したところ、クレジットカード利用者が予想以上に多い。店頭表示の効果もあるようで、通りすがりの新規客の来店が増えている。(山形県)
・身体が不自由なお客様を送迎したり、店舗階段に手摺を付けるなどの高齢者対応を実施。店内も季節の花を飾ったり、観葉植物を増やしたりして、癒される空間と時間の提供に努めている。(埼玉県)
・HPやブログを活用し、営業時間や予約状況などの情報を発信。店舗のトイレを和式から洋式に改築し、高齢のお客様や身体の不自由な方に配慮した。(岐阜県)
・国の「小規模企業持続化補助金」を活用し、店舗改装を実施した。外観や内装などのハード面を新しくしたほか、カットやカラーなどのソフト面の充実にも取り組んでいる。(熊本県)
【美容業】
・マイクロスコープや洗浄器等を導入し、ヘアエステのメニューを充実させたことで客単価が向上した。(宮城県)
・カットやカラーなどの定番メニューに加え、ハンドマッサージやヘッドマッサージ、トリートメント等のプラスワンメニューを追加して付加価値を高めた。(群馬県)
・1店舗をジュニアスタイリスト育成サロンとして立ち上げ、1日でも早くスタイリストとしてデビューできるようにした。また、給与体系を見直し、頑張れば給与が上がる体制にした。(神奈川県)
・次回の来店カードを発行しリピーター化を図るとともに、カラー専門の会員制度を作り、流行りの最新情報をSNSで発信している。(山梨県)
・初期費用が不要なスマホアプリのQRコード型キャッシュレス決済を導入したところ、利用者も増えてきている。(鳥取県)
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