美容室の倒産件数 最多を更新する勢い
Posted on | 11月 12, 2019 | No Comments
先月末発表された衛生行政報告で、3562店(1.4%)増えて過去最多の25万1140店になるなど増加するばかりの美容室だが倒産件数も急増、今年10月までに92件と過去最多の倒産件数を数え、今年は100件の大台を超す勢いだ。2019年11月11日、東京商工リサーチが発表した「美容室の倒産状況」による。
同社によると、美容室の過去最多の年間倒産数は95件で、このまま推移すると過去最多を更新する。1月から10月までの倒産件数92件は、前年同期の29.5%増という。倒産した企業のうち1千万円未満の資本金企業が88件を占め、経営規模は個人企業を含め小規模が多く、負債額も少額なのが特徴といえる。
倒産理由は、「販売不振」(業績不振)が75件、「累積赤字」7件、「過小資本」(運転資金難)3件など。負債額は1億円未満が87件で大半を占めた。1置く~5億円は5件。破産の形態別では消滅型が81件、民事再生法による再建型は11件だった。
このほか同社のデータベース(379万社)によると、倒産以外の「休廃業・解散」美容室は昨年(2018年)は242件で、過去最多だったという。
美容室は毎年・推計約1万店舗を超す新規サロンが開業しているといわれるが、その一方で廃業する美容室も着実に増加しているのが、このデータからうかがえる。
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