「肌本来の潤い」とは?
Posted on | 6月 14, 2018 | No Comments
美容液や美容クリームの化粧品の広告に「肌に潤いを与えます」「肌本来の潤いを保ちます」といった表現をよくみかけます。
健康な肌は潤っていますし、それが美肌のもとです。「肌本来の潤い」を強調した化粧品の広告は、的確な表現といえます。
「肌本来の潤い」とは、皮脂腺や汗腺からの分泌物と角質層のケラチンが混ざり合ってできたものです。これが「肌本来の潤い」です。この潤いを天然保湿因子(NMF)といいます。
具体的には、遊離アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素などが約70%を占め、これ以外にも各種の酸や各種無機質で作られています。これらの成分と絶妙な配合が美肌、健康肌の源泉となっています。
人の肌は、なにもしなくても皮脂腺や汗腺からの分泌物で適度に潤っています。これが「肌本来の潤い」です。
ところが加齢にともない適度な分泌物が出にくくなります。個人差があり何歳からとはいえませんが、「肌本来の潤い」がなくなり乾燥しやすい肌になります。冬季の空気が乾いている季節など、とくに肌が乾燥して荒れやすくなったりします。
こういう人は美容液や美容クリームで保湿して肌を守り、健康な肌を保つ手入れは必要です。ですが、若くてなにもしなくても潤っている人は潤い化粧品は必要ありません。
「肌本来の潤い」、これは人が持っている生理機能で、肌に潤いが必要だから潤っているのです。しかし、潤い化粧品を使いつづけると、この本来の潤おうとする働きが阻害されてしまいます。
潤い化粧品を長く使っている人に肌のクスミや肌荒れが多くみられるのは、化粧品の使いすぎが原因のひとつといえます。潤い化粧品を適度に使うぶんにはいいのですが、使いすぎは禁物です。
タグ: 化粧品の不都合な真実, NMF