理容課程は99%が卒業 平成27年度学校基本調査より
Posted on | 12月 27, 2015 | No Comments
文部科学省は平成27年度学校基本調査(確定値)を2015年12月25日発表した。2015年に理容科に入学した学生は888人で前年より41人増えたものの、2008年以降8年連続して3桁にとどまり、理容課程の募集難は続いている。
入学者の男女別は男子509人・女子379人で、比率は57:43だった。男女比に大きな変化はないが、前年に比べ女子が37人増えた。
一方、卒業者数は909人で、前年の827人から82人増えたものの、2010年に1千人の大台を割って、6年続けての3桁の卒業者数になった。
今年の卒業者の入学時の人数は920人で、99%が無事卒業したことになる。理容課程の中途退学者は驚異的に少ないのが、この調査からわかる。
理容課程への入学者数が低迷しているのは調査が示す通りだが、近年レディスシェーブとエステティックをコラボした女性専用サロンが都心などで成功しているなどもあり、シェービングができる理容師資格の価値が見直され、女子の入学志願者を後押ししているようだ。
また、これまでの理容のイメージを覆す、ゆとりのある層を対象にした高級メンズグルーミング・サロンなど小じゃれた理容店が若い経営者によって営まれ、若者の理容に対する評価に変化が見られる。このような背景もあり、理容課程への入学希望者は今後増える可能性がある。
実際、いったん廃科した理容科を再申請する学校や新規で理容科設置を検討している専門学校もあり、理容科の低迷はそろそろ脱却する兆しがみえはじめている。
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