美容科入学者数 10年ぶりに1万9千人台
Posted on | 12月 26, 2020 | No Comments
文部科学省は2020年12月25日、学校基本調査を発表した。
理容科・美容科のポイントは
・理容科入学者数は600人台を回復
・美容科は10年ぶりに1万9千人台を回復し、V字回復が期待される
・入学者の男女比は、理容科美容科とも大きな変化なし
・卒業者のうち関係分野に就職するのは理容科94%、美容科90%
2020年学校基本調査によると、2020年の理容科入学者数は679人、卒業者数は565人。美容科入学者数は1万9441人、卒業者数は1万4950人だった。
美容科入学者は10年ぶりに1万9千人台を回復したが、卒業者は1万5千人を割り込み、2年制の新制度になって最小だった。
なお、同調査は文科省認定校が対象で、一部の理容師美容師養成校などは含まれない。
理容科入学者数は前年に600人台を割り込んだが、今年は前年より93人増えた。入学者数が長期に低迷している理容科だが、昨年を底に回復への期待するむきもあるものの実際は厳しそうだ。卒業者は565人で昨年の567人の最小を更新した。卒業者の94%は理容分野に就職した。
美容科入学者数は2018年に最小の1万7633人を記録したが、2019年1万8132人(前年比3%増)、そして今年は1万9441人(同7%増)とV字に回復している。他分野から参入した美容学校が増えたことも入学生の増加に貢献したものと思われる。
一方、卒業生は最小を記録した2018年入学者が卒業した結果、最小の1万4千人台となった。卒業者のうち男子3456人の12%、女子9981人の9%は美容分野以外に就くなど、1割は美容分野を避けてしまうのは、人手不足に悩む美容サロン業界にとって課題といえる。
また、入学者の男女比は近年、理容科は男:女=6:4、美容科は男:女=1:3で推移しているが、今年も大きな変動はなかった。
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