理美容室への利用頻度 「年3回以下」の低頻度層が増加
Posted on | 7月 12, 2015 | No Comments
「美容センサス」2015上半期、美容室・理容室編
ホットペッパー ビューティアカデミー(リクルート ライフスタイル)が発表した「美容センサス」2015上半期、美容室・理容室編によると、利用回数はわずかながら減少傾向にある。「年3回以下」の低頻度層が増えていることが影響した。また1回当たりの利用金額は増えた。
経済的な格差が拡大するとともに、貧困層が増えているのを反映しているようだ。
調査は美容室を利用する男女、理容室を利用する男性で行われた。
美容室では、男女とも「年1回」の単発利用者が増加、女性の20代・30代では、「年3回以下」の低頻度層が半数を超えた。
各メニュー別の利用率では、女性全体で前年からの伸び率がもっとも高かったのは「トリートメン卜」(9.4ポイント増)。続いて、「ヘッドスパ・クリームパス」(5.1ポイント増)、中でも20代の利用率が7.7%から17.3%と2倍以上になった。
理容室では、1回あたりの利用料金が2475円と前年同期比4.9%増となった。これは50代男性が2637円で同19.0%と大幅に伸びたのが牽引した。
【調査概要】
調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する20~69歳の男女。
・女性:計6,000サンプル
・男性:計1,000サンプル
実施時期:2015年3月初旬
実施機関:株式会社アンド・デイ
「美容センサス」2015上半期、美容室・理容室編
調査結果の主な特徴
★[美容室]★
【年間利用回数】(男女)
・女性の年間利用回数は4.61回で前年比0.32回滅。「年1回」の利用者が前年比3.2ポイント増加し、「年3回以下」(約4カ月に1回以下)の低頻度層の拡大が続いている。20代と30代では、「年3回以下」の利用者が半数以上を占める。
【利用金額】(男女)
・女性の1回あたりの利用金額は、前年比1.8%増の6,462円。単価上昇には、消費税増税の影響ち考えられるが、50代・60代では前年比約5%増(50代5.4%、60代4.7%)となった。
・男性の1回あたりの利用金額は、前年比2.7%増の4,065円。30代では前年比10.1%増となった。
【サロン初回来店時に重要視したポイシト】
(女性)
・全体では「自宅から近かった」(36.7%)がもっとも高く、「料金がリーズナブだった」(30.3%)、「友人・知人の口コミが良かった」(22.6%)が続いた。
・年代別でみると、20代の20.5%が「ネット予約ができた」を選択。他の年代では5位以内にはランクインしておらず特徴的。
(男性)
・全体では「自宅から近かった」と「友人・知人の口コミが良かった」が28.9%で、同率1位に。
★[理容室](男性)★
【利用率】
・過去1年の理容室の利用率は前年比1.5ポイン卜減の53.4%。全体としては減少するも、20代が1.5ポイント増、30代が2.5ポイント増で、回復傾向に。
【利用経験率】
・利用経験率は前年比0.1ポイント減でほぼ横ばい。
【年間利用回数】
・年間利用回数は、5.88回で前年比0.64回滅。
・年3回以下の利用者が前年比6.3ポイン卜増、美容室と同じく低頻度利用者が増加。
・20代・30代に低頻度利用者が多く、20代では年1回利用者が14.9%を占める。
【利用金額】
・1回あたり利用金額は、前年比4.9%増の2,475円。
タグ: 美容センサス