パーマネントウエーブ用剤の縮小 続く
Posted on | 12月 20, 2014 | No Comments
パーマネントウエーブ用剤の縮小に歯止めがかからない。厚生労働省が2014年12月19日発表した平成25年「薬事工業生産動態統計年報」によると、平成25年のパーマネントウエーブ用剤の生産額は61億51百万円で、前年比10億79百万円(▼15%)の大幅減だった。
チオ、シス、縮毛矯正別の生産額・前年比は(単位:百万円)
チオグリコール酸含有・第一剤: 2,365 :▼1,492
システイン含有・第一剤: 1,404 :▼158
縮毛矯正剤・第一剤: 2,382 :571
縮毛矯正剤は32%と大幅に増えたが、シス系は▼39%と大きく下げた。
また生産量は2984千リットルで、前年比445千リットル(▼13%)の減だった。
チオ、シス、縮毛矯正別の生産量・前年比は(単位:千リットル)
チオグリコール酸含有・第一剤: 1,433 :▼459
システイン含有・第一剤: 919 :▼87
縮毛矯正剤・第一剤: 632 :101
縮毛矯正は19%増えたが、シス系は24%減った。
パーマネントウエーブ用剤が減少したからといって、パーマヘアを作るには化粧品許可のカール剤もあるので、こちらの動向も判断しなければならない。しかし、カール剤がパーマネントウエーブ用剤の減少をカバーするまで拡大しているとは思えない(*)。
美容業界あげてパーマ客の増加運動に取り組んでいるが、パーマネントウエーブ用剤がこれだけ減っていれば、パーマ客の減少傾向は続いているとみるのが自然だろう。
*「薬事工業生産動態統計」は医薬部外品を含む医薬品が調査対象で化粧品レベルは対象外。なおカール剤については民間団体がデータを発表しているが、公的なものはない。
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