パーマ剤、生産量・金額とも過去最小を更新 【薬事工業生産動態統計】令和6年年報
Posted on | 12月 25, 2025 | No Comments
厚生労働省は2025年12月24日、「薬事工業生産動態統計 令和6年年報」を発表した。パーマネントウエーブ用剤は、生産量・生産金額ともに減少し、過去最小を更新した。
生産量・金額の大半は国内向けで、国内生産量は2,410千ℓ、前年比▲6.4%となった。生産金額は55億57百万円で、同▲21.4%だった。

パーマネントウエーブ用剤には、チオグリコール酸系、システイン系、縮毛矯正剤が含まれる。国内生産量は、チオ系が743千ℓ(前年比▲15.2%)、シス系が455千ℓ(同+2.0%)、縮毛矯正剤が1,212千ℓ(同▲3.2%)となり、シス系はわずかに増加したものの、全体では減少した。
生産金額は、チオ系が13億18百万円(前年比▲20.0%)、シス系が6億75百万円(同▲59.0%)、縮毛矯正剤が35億64百万円(同▲5.7%)だった。かつて主流だったチオ系は、2019年以降、縮毛矯正剤にその座を譲っている。なお、生産量と生産金額は出荷時期の違いにより必ずしも一致しない。
国内生産分に輸入品を加えた総数量は2,555千ℓ(前年比▲6.3%)、金額は59億40百万円(同▲8.4%)となった。
パーマネントウエーブ用剤の減少傾向が続く背景には、理美容室利用者のパーマ離れがあると指摘されてきた。加えて、美容家電をはじめとする美容用品の進化やライフスタイルの変化も影響しており、市場の回復には至っていない。
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