理美容業の業況 移動平均値は上昇を維持
Posted on | 4月 17, 2014 | No Comments
日本公庫「生活衛生関係営業の景気動向等調査」(2014年1月~3月)
日本政策金融公庫(日本公庫)は2014年4月15日、理容業美容業など生活衛生業の2013年第4四半期業況を発表した。理容美容とも業況判断は前期に比べ悪化したものの、4期移動平均値は第1四半期以降、上昇トレンドを維持している。
理容業の業況DIは-42.4で前期より5.4ポイント悪化。前年同期比では18.8ポイント改善した。2013年度は第1四半期は-16.3だったが、徐々に悪化している。4期移動平均値は今期も上昇トレンドにあるとはいえ、前期に交錯しており、次期のDIによっては再び下降トレンドに移行する恐れもある。
美容業の業況DIは-31.5で前期より7.1ポイント悪化。前年同期比では17.3ポイント改善した。第1四半期には-11.5だったが、理容業と同様期を追うごとに悪化している。4期移動平均値は上昇トレンドにあるが、今期交錯したので、今後悪化する懸念もある。
理容業、美容業とも、消費者物価指数、家計調査などが示す実態経済はアベノミクス後も改善はみられていない。しかしマインド調査であるDI指標では経済回復への期待を込め、数値は改善されている。しかし、実態経済が一向に改善されないと、DIマインドも再び冷え込み可能性がある。
なお、来期見通しは理容業-27.8、美容業-17.7で、今期を大幅に改善する業況を予想している。
調査:日本公庫「生活衛生関係営業の景気動向等調査」(2014年1月~3月)
DIは、良い(改善、上昇など) - 悪い(悪化、下降)で表した数値
調査時期:2014年3月上旬
有効回答数
理容業:363企業
美容業:419企業
タグ: 日本政策金融公庫, 景気動向調査, 生活衛生関係営業の景気動向等調査