パーマが持ち直し!? 用剤生産量が改善の兆し
Posted on | 10月 2, 2013 | No Comments
パーマが持ち直しの兆しを見せつつあるようだ。
美容業界あげてパーマの復権運動に取り組んでいるが、最近の薬事工業生産動態統計調査から、パーマネントウエーブ用剤生産量の減少に歯止めがかかりそうだ。V字回復にはほど遠いが、下降幅が縮小し「L」字になりつつある、といったところだ。
2013年9月27日に発表した薬事工業生産動態統計調査5月月報によると、パーマ液の生産量は、
チオグリコール酸含有・第一剤:141キロリットル
システイン含有・第一剤:69キロリットル
縮毛矯正剤・第一剤:49キロリットル
合わせて259キロリットルになる。前月より4キロリットルほど増えた。
2013年の月ごとの生産量は
1月286キロリットル
2月372キロリットル
3月281キロリットル
4月255キロリットル
と推移している。
5ヶ月間の合計は1455キロリットルで、これは前年同期とくらべると15キロリットル少ないが、これまでの減少幅に比べると改善している。
月ベースでは在庫調整や季節変動もあってばらつきが大きいので、6ヶ月の移動平均線で分析すると(グラフ参照)、上方トレンドには至らないが、横ばいになりつつある。12月移動平均線と比較すると改善の兆しが伺える。
美容業のパーマ施術では、薬事工業生産動態統計調査に掲載されない化粧品許可製品のカール剤も使用されており、こちらの生産量は増加傾向にあると伝えられている。
チオグリコール系と同等ぐらい生産されているという人もいれば、縮毛矯正剤程度という人もいる。日本パーマネントウェーブ液工業組合で集計しているというが、政府の薬事工業生産動態統計調査に比べると信頼性は劣るものの、いくらかは増えているようだ。
美容業界あげて取り組んできたパーマの復権運動が、パーマ液の生産量の面からも結果が出つつある、といえる。
タグ: パーマネントウエーブ, 薬事工業生産動態統計