縮毛矯正剤が大幅増 2019年「薬事工業生産動態統計年報」
Posted on | 12月 25, 2020 | No Comments
2019年の縮毛矯正剤(第一剤)が数量で前年比151%、金額で182%と大幅に伸びた。厚生労働省が2020年12月24日発表した平成30年(2019年)「薬事工業生産動態統計年報」による。
同年報によると、パーマネントウエーブ用剤の生産量(単位:千リットル)は、チオグリコール酸系1124、システイン系711、縮毛矯正1304で、前年比伸び率はチオ系はマイナス17.1%、シス系はマイナス0.1%だったが、縮毛矯正剤がプラス51.5%と大幅に増加した。この結果、パーマ用剤全体では前年比プラス7.2%増となった。
一方、金額(単位:百万円)では、チオ系2038、シス系1073、縮毛矯正3689で、パーマネントウエーブ用剤全体では68億になり、7年ぶりに60億円の大台を回復した。伸び率は、チオ系プラス5.6%、シス系プラス22.3%、縮毛矯正プラス82.1%だった。チオ系、シス系は生産数量は減少したが、単価がアップし金額が上昇した。
同年報の結果が理美容サロンのパーマネント市場状況をそのまま反映しているわけではないが、ウエーブやカールをつくるパーマネント離れが続いている一方、ストレートヘアへの需要は高まりをみせているのが伺える。
なお、同年報の薬事工業生産動態統計調査は、2019年1月より新調査で実施され、調査客体が製造業者から製造販売業者に変更された。また上記の生産のほかに、輸入(数量、金額)も記載された。
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