利用する理容店を選ぶ最近の男性客
Posted on | 3月 25, 2013 | No Comments
「全理連情報No.58」より
理容店の客は、85%が固定客で大半が男性客(理容統計年報第50集)だが、理容店だけを利用している男性客は27%ほど。理容店がお客様にぞっこんなのに対しお客様は浮気性? 理容店も新規のお客様の取り込む努力をする必要がありそうだ。
全理連(大森利夫理事長)は2012年7月にインターネットを利用して、理容店の利用者動向調査を行い、2013年3月その結果を「全理連情報No.58」として発表した。
それによると、平成23年中に理容店だけを利用した(低料金店や美容店を利用したことがない)男性客は27.1%。平成22年同、平成21年26.3%なので、ほぼ横バイだった。
一方、平成23年中に低料金店、美容室を利用したことのある男性客は72.8%いる。こちらの数値もほぼ横バイで推移している。
ひと昔まえなら、男性客の多くは行きつけの理容店を決めていたものだが、最近の男性客は利用する店を使い分けている。
時間に余裕のないとき、あるいはお金に余裕のないとき、その両方のときは10分1000円のバーバーを利用したり、ヘアスタイルを変えたいときなどは美容店を利用しているようだ。
これでは理容店に来る客の数は減る。そのことは理容統計年報で、客数の減少による収益減に悩む理容店は多いのをみればわかる。その一方で、家計調査(二人以上の世帯)によると、理容サービスを受ける回数は増加傾向にある。しかし支払金額は減少傾向にあるので、一般理容店の客離れがすすんでいるのがうかがえる。
男性調髪市場は、いろいろな業態店が現われて、消費者は選択範囲が広がり活況を呈してきているが、従来型の理容店は蚊帳の外のようだ。
【全理連情報No.58(平成24年度)利用者動向調査/調査方法】
▽調査対象 直近1年以内に理容店を利用したインターネットユーザー(男性700、女性300)
1000サンプル
▽調査期間 2012年7月2日~7月5日
▽調査方法 gooリサーチによるインターネット調査
タグ: 全理連情報, 消費者調査