理美容サービス 依然デフレ下 <理美容市場 2012年5月>
Posted on | 7月 13, 2012 | No Comments
政府は2012年6月29日、5月の消費者物価指数、小売物価調査、家計調査などの経済指標を発表した。消費者物価指数は総合指数(生鮮食料品を除く、以下同)が2009年を底に緩やかな回復を見せているが、理美容サービスはワンテンポ遅れており、依然デフレ下にある。
5月の消費者物価指数は、総合指数が100なのに対し、理美容サービスは99.5。2011年3月以来マイナス域にある。前年同月比は総合指数は3ヶ月連続してプラスだったが5月は▼0.1ポイントだったが、理美容サービスは新指標(平成22年)に変更されて以来マイナスが続いている。
消費者物価指数の元データになる小売物価調査(都市別)は、理容、パーマ、カット、ヘアカラー、エステティックとも値動きがほとんどなく、極めて停滞している。
一方,消費者の支出を示す家計調査は、これは前年同月比の指標になるが、大震災があった昨年は3月以降急激に減少したせいもあって、今年は順調に回復している。しかし、詳細をみると、回復の要因はは利用回数が増えたためであるのがわかる。1回当たりの単価は逆に値下がり傾向にあるのがうかがえる。
家計支出が増えれば、料金に反映されるのが普通だが、反映されないのは、消費者の低価格志向によるものと推測される。
経済指標を見る限り、理美容サービスは依然、デフレ下にある。
【消費者物価指数(理美容)/5月】
<2012年6月29日発表>
総合 | 理美容 | |
指数 | 100.0 | 99.5 |
前年同月比 | ▼0.1 | ▼0.1 |
パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。
‥‥‥‥‥‥‥‥
【全国小売物価調査/5月】
<2012年6月29日発表>
料金 | 前月比 | 前年比 | |
理容 | 3,544 | 0 | ▼3 |
パーマ | 7,762 | 2 | 27 |
カット | 3,302 | 0 | 5 |
カラー | 5,546 | 0 | 2 |
エステ | 11,529 | 11 | 2,599 |
*前年比は前年同月比
‥‥‥‥‥‥‥‥
【家計調査/5月】
<2012年6月29日発表>
前年比 | |
理容 | 5.3 |
パーマ | 10.8 |
カット | 0.4 |
美容総合 | 8.1 |
*前年比は前年同月比
*家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出
タグ: 市場動向, 理美容マーケット