パーマの価格指数は100.2
Posted on | 9月 1, 2012 | No Comments
2012年7月の理美容マーケット動向
政府は2012年8月31日、7月の全国小売物価調査、消費者物価指数、家計調査など理美容業を含む経済統計データを発表した。依然、デフレ下にある日本経済のなかにあって、理容美容の各調査結果もあいかわらず低調だった。
しかし、理美容サービスの物価指数が前年同月比で13月ぶりにマイナスから0に戻すなど、底を打った気配も見られる。
全国主要都市で調査が行われる全国小売物価調査では、理容、パーマ、ヘアカット、ヘアカラー、エステティックのいづれの調査項目の値動きは乏しかった。値動きの少ない状況は、デフレになって以降続いている。
品目別の価格指数は
理容:99.8
パーマ:100.2
カット:100.0
ヘアカラー:99.8
エステティック:99.5
だった。
前月比はいづれも0で、前月と変わらない。
前年同月比は理容とヘアカラーがマイナスだったが、パーマ0.1ポイントのプラスだった。
小売物価調査を基に算出する消費者物価指数は、総合指数(生鮮食料品を除く)が99.5で、日本経済が依然デフレ下にある。
理美容サービスの物価指数も99.5で、2011年3月以降100を割り込んでいる。理美容業界にとって厳しい状況は続いているといえるが、前年同月比では13ヶ月ぶりにマイナスから0に回復した。
一方、消費者が実際に支払った金額を示す家計調査(二人以上の世帯)では、物価指数では回復傾向が見られたパーマが▼9.7と落ちこんだ。
料金は強気の値上げ傾向だが、消費者の利用は減っているようだ。
一般のマーケットにワンテンポ遅れて反応するといわれている理美容マーケット。一般マーケットの回復が遅れている現状では、理美容マーケットもしばらくは厳しい状況が続くだろう。
【消費者物価指数(理美容)/7月】
<2012年8月31日発表>
総合 | 理美容 | |
指数 | 99.4 | 99.46 |
前年同月比 | ▼0.3 | 0.0 |
パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。
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【小売物価統計調査/7月】
<2012年8月31日発表>
料金 | 前月比 | 前年比 | |
理容 | 3,541 | 0 | 1 |
パーマ | 7,761 | ▼2 | 33 |
カット | 3,302 | 0 | 10 |
カラー | 5,543 | 0 | 0 |
エステ | 11,579 | ▼29 | 2,571 |
*前年比は前年同月比
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【家計調査/7月】
<2012年7月31日発表>
前年比 | |
理容 | ▼0.2 |
パーマ | ▼9.7 |
カット | 5.5 |
美容総合 | ▼4.8 |
*前年比は前年同月比
*家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出
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