パーマの嗜好品化すすむ? 2012年8月の理美容市場動向より
Posted on | 10月 2, 2012 | No Comments
政府は2012年9月28日、8月の理容美容関係の市場動向調査を発表した。それによるとパーマ料金はデフレ経済下にもかかわらず価格指数で100.2と上昇傾向にあるが、家計調査(二人以上の世帯)ではパーマへの支出が減少している。
パーマ料金が上がれば、パーマをかける人が減りことになり、パーマが嗜好性の高いメニューになりつつある、といえる。
【小売物価統計調査】
7月,8月とほとんど変動がほとんどなかったが、9月はやや値動きがあった。
価格指数をみると、理容、ヘアカラー、エステティックが下落しているのに対し、パーマは上昇、カットは横バイだった。価格指数では、とくにエステティックの落ち込みが大きい。
【消費者物価指数】
総合指数(生鮮食料品を除く)は99.6で3ヶ月連続のマイナスで、景気回復はもたついている。理美容サービス(中分類)も99.6で、こちらはなんと18ヵ月連続のマイナス。理美容サービスは長期の不況下にある。前月比は総合指数が▼0.3で4ヶ月連続のマイナス。理美容サービスは前月ゼロにもどしたが、8月は再び▼0.1とマイナスに逆戻りした。
【家計調査】
パーマは▼8.9で、前月に続いてマイナス。理容、カットはプラス。その他の理美容は23.4の増と回復傾向が著しい。
【消費者物価指数(理美容)/8月】
<2012年9月28日発表>
総合 | 理美容 | |
指数 | 99.6 | 99.6 |
前年同月比 | ▼0.3 | ▼0.1 |
パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。
‥‥‥‥‥‥‥‥
【小売物価統計調査/8月】
<2012年9月28日発表>
料金 | 前月比 | 前年比 | |
理容 | 3,542 | 1 | 1 |
パーマ | 7,766 | 6 | 34 |
カット | 3,304 | 3 | 12 |
カラー | 5,551 | 8 | 5 |
エステ | 11,542 | ▼379 | 2,543 |
*前年比は前年同月比
‥‥‥‥‥‥‥‥
【家計調査/8月】
<2012年9月28日発表>
前年比 | |
理容 | 7.0 |
パーマ | ▼8.9 |
カット | 5.1 |
美容総合 | 23.4 |
*前年比は前年同月比
*家計調査は「二人以上の世帯」の支払金額を元に算出
タグ: 市場動向, 理美容マーケット