理容師・美容師資格制度 見直し が緊急テーマに
Posted on | 12月 15, 2009 | No Comments
規制改革会議は、「理容師及び美容師資格制度(消費者ニーズに沿った資格制度の見直し及び施設に係る運用改善)」を「特に緊急性が高いチャレンジテーマ候補」に、また重点項目として取組み課題を示した「更なる規制改革の推進に向けて」の中に「理容師・美容師資格制度の在り方の見直し」をあげて、改革を促した。いづれも12月4日公表。
規制改革会議が発表した、重要取組課題 特に緊急性が高い「チャレンジテーマ候補」では10分野から13テーマが取り上げられ、その問題点の詳細が述べられている。
個表6‐①として発表された
理容師及び美容師資格制度(消費者ニーズに沿った資格制度の見直し及び施設に係る運用改善
は以下の通り。
規制改革事項
理容師及び美容師資格制度(消費者ニーズに沿った資格制度の見直し及び施設に係る運用改善)
現状の問題点
1.
現行の通達のもとでは、理容所、美容所を兼ねる施設を認めない法の運用が行われている。さらに、理容師は理容所のみで勤務することが、美容師は美容所のみで勤務することが許されている。結果として、同一施設内での両資格者の混在勤務ができない。(たとえば、現行制度の下では、理容所経営者の子は美容師資格を持っていても親の店で働けず、理容師の資格を取り直さなくてはならない。)これは就職機会を制限している。
2. さらに現行の通知は、理容師がパーマネントウェイブを行うことや、美容師が、男性にカットのみ行うことは許していない。
3. 以上通達・通知は、消費者への不便をももたらしている。近くに理容所しかない地方の主婦が遠方に行って美容サービスを受けなければならないし、都会地の夫婦が同一店舗で理容と美容のサービスを受けることも出来ない。米国では、数多くの美・理容所兼務店があるのと対照的である。
4. 現行制度における資格取得に要する費用や期間の負担が重く、若者の就労の大きな障害になっている。特に、両資格とも取得したい者にとっては、それが大きな障害となっている。
期待される実現効果
同一店舗で理容及び美容のサービスを享受することができる。・理容師、美容師やこれらを目指す者に、資格取得のための費用と時間を削減し、より開かれた就職機会を提供することができる。
また、「更なる規制改革の推進に向けて」では、「~今後の改革課題~」として、20分野にわたり課題が発表された。こちらは一覧表的な列記になっている。
「理容師・美容師資格制度の在り方の見直し」は、「雇用・労働分野」での発表。
雇用・労働分野では、労働者派遣制度の在り方など4課題が取り上げられたが、そのうちの1つとして、「理容師・美容師資格制度の在り方の見直し」が取り上げられた。
理容師・美容師資格制度の在り方の見直し
就職機会を拡大する制度を検討する。例えば、理容師・美容師資格につき、同一施設での両資格者の混在勤務等を可能にする。
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