理容組合の共済制度改革 若者の参入促進は実現するか
Posted on | 9月 5, 2025 | No Comments
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全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)の団生命共済制度が、来年より大幅に変更される見通しとなりました。
理容組合の将来を担う若手組合員にターゲットを絞った改革は、的を射たものといえます。少なくとも、従来の加入キャンペーンで実施していたプレゼント企画よりは、将来性のある改革であることは確かです。
幹事会社になる予定の第一生命が提案した企画書によると、A1グループ(14歳~26歳)の現在の加入者は118名で、これを1,000名に拡大することを目標としています。また、A2グループ(26歳1日~36歳)の加入者は313名で、こちらは既存加入者の維持を目指しています。
とはいえ、根本的な課題があります。現在の組合員3万3,019人のうち、20代以下は1,471人、30代は2,886人で、合わせても4,357人と全体の13%にすぎません。一方、70代以上は1万5,794人にのぼります。数年後には多くの自然廃業が見込まれるのが現実です。
団生命共済制度の改革の第一目標ともいえる「1万名要件」の維持という観点から見れば、今回の改革によって若手組合員の加入が促進されたとしても、「1万名要件」を長期的に維持し続けるのは難しいといわざるを得ません。
問題の根本は、組合員、とくに若手組合員の加入者を増やすことにあります。さらにいえば、理容師を目指す若者が少ないという現状を打破し、若者が将来性を感じて参入したくなる理容業界を築けるかどうかにかかっています。しかし、その実現は容易ではないようです。
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タグ: 団生命共済, 理美容ラウンジ, 組合加入促進

























