美容サービス支出が全項目で減少|総務省4月家計調査で明らかに
Posted on | 6月 6, 2025 | No Comments
総務省は2025年6月6日、4月の家計調査(二人以上の世帯)を発表した。美容サービス支出(名目値)の前月比は、3月はすべての項目がプラスだったが、4月は一転してすべてマイナスに転じた。前年同月比では、パーマネント代が31.6ポイントと大幅なマイナスを示したほかは、プラスとなっていた。
前月比は営業日数などの影響を受けやすいが、直近では美容系への支出が減少傾向にあるのが実態だ。背景には、生活必需品をはじめとする物価の高騰と、実質賃金の4か月連続減少という家計への圧迫がある。
<家計調査/2025年4月>
美容サービス : 前月比 : 前年同月比
消費支出 : -4.0 : 4.0
理髪料 : -5.3 : 16.4
パーマネント代 : -35.6 : -31.6
カット代 : -9.1 : 4.6
その他の理美容代 : -11.7 : 15.0
一方、消費支出に占める理美容サービスの比率においては、前月比では理髪料がマイナスとなった以外はプラスを記録した。前年同月比では、パーマネント代とカット代がともにマイナスとなり、全体としては実質ベースで横ばい傾向を示す結果となった。
なお、上のグラフは、消費支出に占める理髪料、パーマネント代、カット代の支出割合を示した係数(※)の直近1年間の動向を表したものである。
※係数=消費支出を10,000とした際の支出割合を示す指標。
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