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洗浄後も肌キメを整えくすみをケアする新技術 「保水コンプレックス」開発

Posted on | 5月 17, 2025 | No Comments

biyo_s_logoクラシエ株式会社ホームプロダクツカンパニーは、洗顔クレンジングやボディソープなどの洗浄製剤において、皮膚洗浄後の肌キメ改善に効果を発揮する新素材「保水コンプレックス」を開発した。

従来、肌キメの評価は皮溝の深さや皮丘の形状を目視で判定するか、レプリカ採取による方法が主流だった。しかし、こうした手法では洗浄後にわずかに変化する微細なキメ変動をリアルタイムで捉えられない課題があった。

そこで社会基盤工学分野で用いられるTFCアルゴリズム(Target and non‑target image Feature area Classification)を応用し、コンクリートのひび割れ深度解析手法を肌表面解析に転用した。この技術により、洗浄前後の肌表面をマイクロスコープ撮影し、電磁波反射率に基づく深度情報を6段階で可視化。皮溝の深い部分を黄色、皮丘のふっくら部を赤色で色分けすることで、分単位のキメ変化を定量的に評価できるようになった。
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次に、洗浄後の保水力とキメ維持に寄与する成分探索を実施。多価アルコールや糖類などから、角質層の水分量(Corneometer)と経皮水分蒸散量(TEWL)を洗浄前後で測定した結果(上図)、ポリエチレングリコール(PEG‑20)、ラフィノース、ジプロピレングリコール(DPG)の3種を最適配合した組み合わせが、洗浄後でも角質水分量上昇およびTEWL低下を示すことを確認した。PEG‑20とラフィノースは肌表面にベール状に残留して水分を保持し、DPGは天然保湿因子(NMF)の溶出を防ぐ役割を担う。
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さらにTFCアルゴリズムによるキメ可視化評価では、保水コンプレックス配合製剤を用いた場合、従来の洗浄剤では乱れがちな皮溝・皮丘の輪郭が、洗浄後も細かく整然と並ぶ様子が観察された(上図)。古い角質の除去効果と保水コンプレックスによる即時保湿効果が相乗し、洗浄前よりも肌キメが改善されたと考えられる。

本開発成果は、従来の「洗顔で古い角質を除去」+「スキンケアで保湿」という二段階アプローチを「洗浄だけでキメ改善・くすみケア」へと進化させる革新である。TFCアルゴリズムを活用して微細な肌変化を分単位で評価できる技術基盤が確立されたことで、今後は洗浄ラインアップ全体への応用が期待できる。

今回の研究を基に、2025年秋発売予定の洗浄製品に保水コンプレックスを搭載し、日々の洗顔・クレンジングの過程で肌キメを整え、くすみをケアして輝く肌へ導く製品化を進める予定という。

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タグ: クラシエホームプロダクツカンパニー, 美容サイエンス, 肌のキメ

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