元美容師の復職意向はわずか6.4%、理容師の4分の1|ホットペッパービューティーアカデミー調査
Posted on | 5月 3, 2025 | No Comments
美容師の復職意向は他職種と比較して著しく低い。「復職したい」と回答した美容師はわずか6.4%で、理容師の25.7%の約4分の1にとどまった。ネイリスト、エステティシャンなど他の美容サロン職種ではいずれも10%台の復職希望率があり、美容師の復職意欲の低さが際立っている。
一方で、「復職したくない」と回答した美容師は68.3%と非常に高い割合を示している。
これらのデータは、ホットペッパービューティーアカデミーによる「美容サロン就業実態調査2025」に基づくものである。
復職希望は少ないが、美容師資格保有者は多数存在
復職希望者が少ないとはいえ、美容師の有資格者は多い。美容師として働くには国家資格の登録が必要だが、厚生労働省によるとその登録者数は約142万人にのぼる。
このうち「一度も働いたことがない」人は21.4%、「過去に働いたことがあるが現在は就業していない」元美容師は35.9%であり、その人数はおよそ76万人と推定される。
この76万人のうち、6.4%が復職を希望しているとすれば、その数は約5万人となる。これは直近の美容師免許新規登録者(約1万8千人)の約3倍に相当する。
元美容師が復職に不安を感じる要因(複数回答)
- 技術や接客スキルへの不安:60.5%
- 最新トレンドや施術の知識への不安:50.9%
- 体力・健康面:43.0%
- 職場の人間関係:34.2%
- 雇用形態や労働条件:34.2%
- 給与や収入面:32.5%
- 家事・育児・介護との両立:27.2%
美容室業界は慢性的な人手不足が続いている。元美容師の復職はその解消に直結する可能性がある。業界としては、復職に対する不安を軽減し、受け入れ体制を整備することが喫緊の課題である。
タグ: 復職美容師, 美容サロン就業実態調査