「ドラゴンリーフ」細胞液に育毛、抗シワ、保湿などの効果
Posted on | 4月 1, 2025 | No Comments
ドラゴンフルーツの葉茎を原料とする植物由来の化粧品成分「ドラゴンリーフ」細胞液に免疫調節作用と毛包細胞に対する効果があることが発表された。育毛、スキンケアなどの効果があることも確認された。
北海道科学大学薬学部薬理学研究室の若命浩二教授と、ジャパン・オーガニック・イールド社が2025年3月28日に開催された日本薬学会で、同社が販売するドラゴンリーフ細胞液(LDEx)が、細胞毒性を有さず、免疫調節作用と毛包細胞に対する育毛、皮膚バリア、抗シワ、保湿などの効果を有することを発表した。
ジャパン・オーガニック・イールド社は、植物由来のエクソソーム原料および商品の開発・販売を手がける会社。
ドラゴンリーフ細胞液は、奄美群島徳之島原産のドラゴンフルーツ葉茎を原料とし、特殊技術を用いて植物の細胞壁の中に含まれている細胞液を取り出した植物エクソソーム様小胞体入りの100%植物由来原料。
*ドラゴンリーフ細胞液:化粧品成分表示名称:セレニセレウスコスタリセンシス葉/茎エキス、INCI名:Selenicereus Costaricensis Leaf/Stem Extract
<研究発表の概要>
タイトル:ドラゴンリーフより抽出された細胞外小胞は免疫、育毛関連の遺伝子発現
を調節する
細胞毒性試験
マウス由来マクロファージRAW264.7細胞とヒト由来毛包ケラチノサイトを用いて、ドラゴンリーフ細胞液を添加して24時間後の吸光度を測定。結果、10倍から50,000倍までのどの希釈溶液においても、RAW細胞、毛包ケラチノサイトいずれに対しても細胞毒性を有しないことを検証いたしました。
RAW細胞と毛包ケラチノサイトにおける遺伝子発現解析
マウス由来マクロファージRAW264.7細胞とヒト由来毛包ケラチノサイトを用いて、ドラゴンリーフ細胞液を添加した後にTotal RNAを抽出し、RT-PCR法により遺伝子発現解析を行いました。
その結果、RAW細胞においてはTLR2(Toll-like receptor II)、IL-1β(Interleukin I beta)、IL-6(Interleukin VI)が有意に誘導され、iNOS(Inducible nitric oxide synthase (nitric oxdie synthase 2))が抑制されました。これによりドラゴンリーフ細胞液はTLR2といった受容体を介して免疫調節作用を有することが推測されます。
また毛包ケラチノサイトでは、17型コラーゲンα1、HAS2(Hyaluronan Synthase II)、OCLN(Occluding)、AQP3(Aquaporin III)遺伝子が誘導されたことから、育毛、皮膚バリア、抗シワ、保湿などの効果を発現することが期待されます。
タグ: ドラゴンリーフ, 毛包細胞, 美容サイエンス