ヘアスタイル、ネイルは芸術、美学の一分野
Posted on | 12月 14, 2024 | No Comments
ファッションは芸術の一つの分野とみられる時代になっています。ヘアスタイル、メイクアップ、ネイルも然りです。
芸術に対する捉え方が20世紀後半ごろから変化し、絵画や造形、文学、音楽などの純粋芸術とは別に生活に密着した分野も芸術領域として扱われるようになってきています。
また「美学」という哲学領域の一分野でも「日常美学」が注目されるようになり、その中にはファッションが含まれます。こちらも20世紀後半ごろからのことらしい。
純粋芸術をファインアートと呼ぶこともあります。美的・知的な目的のために創作された作品で、芸術制作そのものが目的です。これに対しファッションなどは応用芸術と呼ぶこともあり、芸術性の他に実用的な側面をともないます。
また絵画や造形、文学などは永遠に残りますが、上演される音楽や演劇などはスコア(楽譜)や脚本は残るものの、一過性です。この一過性の上演なども芸術として評価されるようになって、芸術領域が拡大し、さらに応用芸術が認識されるようになった、という説があります。
「日常美学」にも同様の考えがあるようで、椅子やテーブルをはじめ、もっと身近な料理なども「美学」に範疇に含まれるようになっています。
ヘアスタイル、メイクアップ、ネイルなどについても数日すれば原型が失われてしまう一過性の存在でしたが、近年は映像に残すことができます。当然、芸術としても美学としても扱われる存在になっています。
ヘアスタイル、メイクアップ、ネイルは実業が基本なのはいうまでもありませんが、芸術、美学(感性)の領域からのアプローチがあってもいい。実際、すでに一部にはそういう動きはあります。
エステティックでボディーペイントがありますが、こちらは一歩先んじている分野かもしれません。
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