顧客満足度が測れる料金値上げ
Posted on | 10月 31, 2024 | No Comments
加工食品をはじめ諸物価の値上がりが続いています。値上げの主な理由は円安による輸入品の高騰、働き方改革による賃金の上昇、また輸送費の上昇もあります。その結果、同じ商品が昨日とは違う値段で売られています。
これまででしたら、何らかの付加価値を付けて値上げすることが多かったのですが、最近の物価上昇は原価の上昇が主な要因になっています。
理美容室も人件費の上昇が避けられません。もともとが低賃金なので諸物価が高騰しては、経営者も従業員も生活は維持できません。当然、「物価高騰の折、料金を値上げします」といって値上げに踏み切る選択肢はあります。物価上昇が続いているいま、消費者にとっても納得できる理由です。
とはいうもの、賃金が物価上昇を超えて上昇していれば、料金値上げをしても多くの消費者は行きつけのサロンに通い続けてくれるはずですが、実際は物価上昇に追いついていない。となると消費者も生活防衛をするはずです。
料金を値上げしても客足が影響しないサロンは、いまのサービスに顧客がじゅぶんに満足している、つまり顧客満足度が高いサロンといえます。顧客にとって他のサロンでは代えられない、なくてはならないサービスを提供しているサロンです。そういうサロンの顧客は料金を値上げしても快く応じてくれるし、応援してくれます。
しかし、顧客満足度が低いと、料金値上げを機に顧客は他のサロンに変える可能性があります。少なくとも料金値上げは、行きつけのサロンを継続するか否かを考えるきっかけになります。
30年近く理美容サービスの料金は上がっていません。厳密にいうとわずかに上昇はしていますが、消費者の支払い金額は減少しています。このままではじり貧が続くだけです。
値上げラッシュが続くいま、料金の値上げを実施するチャンスといえます。ただし、失客する恐れもあります。
料金の値上げは、いまの固定客の顧客満足度を測る機会でもあります。料金を値上げしても継続して利用してくれるか否かで、顧客満足度がわかります。失客する恐れが少ないと判断できれば、いま値上げするチャンスともいえます。ただし自己責任での決断になります。
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