デオキシリボース 第三の脱毛症治療薬の可能性
Posted on | 8月 26, 2024 | No Comments
人間の体内にも存在する糖分が薄毛の治療に効果をもたらすことが判明した。「デオキシリボース(2-デオキシ-D-リボース)」というデオキシ糖の一種。
「不思議と謎の大冒険」を標榜する、バラエティサイト『ガラパイア』が、『Frontiers in Pharmacology』(研究論文「2-デオキシ-D-リボースを用いたアンドロゲン性脱毛症の動物モデルにおける毛髪再生の刺激」、2024年6月3日付)の情報を引用して、2024年8月25日紹介した。
デオキシリボースはDNAの構成成分でもある物質で、新しい血管の形成をうながすために、怪我の治療にも使えると期待され、英国とパキスタンの研究チームがマウスで実験していたところ、傷周辺の毛が、よく伸びるようになり、この糖に発毛効果がある可能性がわかった。
そこで研究チームは、発毛効果を確かめるためにマウスに男性ホルモン(テストステロン)を与えて男性型脱毛症と同じ薄毛を引き起こし、そのうえでデオキシリボースを与えてみたところ、少量の投与で新しい血管の生成が促進され、それによって発毛もうながされることが判明した、という。
まだ研究の初期段階だが、これまでの結果は有望で、今後さらに研究を進める価値がある、としている。
このデオキシリボース、ミノキシジル、フィナステリドに次ぐ、第三の脱毛症治療薬になるかもしれない。
『ガラパイア』は、怪我の治療が目的の研究から派生した研究成果に、
「怪我の功名」ならず「”毛”我の功名」
と紹介している。さすが『ガラパイア』。
『ガラパイア』料理・健康・暮らし
人間の体内にも存在する糖分が薄毛の治療に効果をもたらすことが判明
https://karapaia.com/archives/52334182.html
『Frontiers in Pharmacology』
研究論文「2-デオキシ-D-リボースを用いたアンドロゲン性脱毛症の動物モデルにおける毛髪再生の刺激」
https://www.frontiersin.org/journals/pharmacology/articles/10.3389/fphar.2024.1370833/full
タグ: 男性脱毛症, 美容サイエンス, 脱毛治療薬