ネイリストはネイルアーティスト
Posted on | 7月 19, 2024 | No Comments
和製英語があふれている日本ですが、美容業界で広く使われているネイリストも和製英語の一つです。
ネイリストは、英語ではマニキュアリスト(Manicurist)になります。マニキュアはラテン語に由来する言葉で、マヌス(手)とキュア(手入れ)から手の爪の手入れのこと、だそうです。
マニキュア、マニキュアリストはいまでも英語圏で広く使われてます。
ネイリストをgoogle翻訳で英訳すると、「Nail artist」と表出されます。ネイルアーティスト、つまり爪の芸術家。ネイルアーティストは、爪の手入れをするマニキュアリストとは違い、デザインや創作性が加味された言葉と理解できます。
ネイリストという言葉が登場したのは、いまから40年ほど前のことです。その当時は便利なgoogle翻訳はまだありません。ネイリストは、マニキュアリストの言い換え言葉と理解する人が多くいました。
この40年間で、ネイリストという言葉は国内ですっかり定着し、爪の手入れをする人から創作性の高い爪の芸術家を意味する言葉へと進化しました。単なるマニキュアリストとは違うネイルアーティストです。google翻訳だけでなく、『ジーニアス和英辞典』(大修館書店)でもネイリストは「Nail artist」と表出されます。
とはいっても、『広辞苑』にはネイリストはありませんし、『ジーニアス和英辞典』にもネイリストはありません。ネイリストはまだ普及途上のようです。
ちなみに和製英語のほとんどは英語圏の人には通じませんが、知己のカナダ人にネイリストは通じました。
このネイリストは、日本ネイリスト協会がネイル+アーティストをもじって創作した造語です。旧態のマニキュアとの差別化をはかり、新時代の職業名として命名した造語といいます。
あれから40年、google翻訳は協会の狙い通りの翻訳をします。
協会の設立は1985年。来年(2025年)創立40周年を迎えます。
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